Q.税理士を目指したきっかけを教えてください。
大学時代に会計を学び、会計や簿記の持つ力に感銘を受けたことがきっかけです。その力を活かして社会に貢献できる仕事を考えた際、公認会計士や税理士が目的に合っているのではと思い、公認会計士を目指すことを決めました。そして、私自身が昔から経営者になりたいという気持ちもあったため独立し、今年で開業5年目になります。
薄鍋大輔先生
Q.先生にとってのキーワードは『会計』ということですね。
そうです。会計士と税理士が行う業務の目的は似ているようで全く異なりますが、根本にあるものはどちらも『会計』です。当事務所の経営理念にも『会計の力を経営に最大限活かす』と掲げ、企業の実態を的確に捉え、それを映し出す会計の力を活かして、客観的な視点から、経営判断に資する情報を提供するよう心がけています。
Q,会計の視点とは、具体的にはどのようなアドバイスをしているのですか。
私は、経営者自ら会社の財務数値を把握する力を身につけることが、経営を行うにあたって大事だと考えていますので、まずは、適時的確に財務数値を把握することに重点を置き、そのために必要な、経理業務フローの整備や運用面におけるサポートを行い、基盤となる仕組みづくりからご支援しています。
具体的には、経理のルーティン業務をスケジュールに落とし込み、毎月確認しながら、日ごろの経理業務改善に役立ててもらっています。
なかなか第三者の目が入らない状態だと、従来から続く、経理業務が当たり前になっている企業がほとんどだと思いますが、その中には非効率な業務や、効果的でない業務がそのまま放置されていることも少なくありません。現状の業務を見直す機会を持ってもらうきっかけ作りも、私たち第三者の役目ですからね。
その上で、お客様の財務数値に基づいた現状分析や、将来の経営戦略の立案のサポートに繋げていっています。
Q.お客様それぞれに合ったサポートをしていくことを強みとされているのですね。信頼関係あってのことだと思いますが、お客様とどのような関係でありたいと思いますか。
経営者にとって、一番信頼できる相談相手でありたいと強く思っています。経営者の方は交友関係が広い面がある一方で、会社の経営、個々の経営判断を行うにあたっては孤独な面もあるのではないかと思います。私自身も会計事務所を経営していて、そう感じることがあります。だからこそ、その会社をよく理解し、経営者のパートナーとして力になっていきたいと考えています。
その為にも、まずは経営者の話を聴く、ということを大切にし、お客様が会社の現状をどう捉え、どのように変えていきたいのか、といったことを知ることから始めるよう努めています。その会社・経営者のニーズに合ったサポートを提供することが大切ですからね。
Q.今後、貴事務所が目指していることは何でしょうか。
事務所の経営理念や注力している部分はそのままで、会計の力をもっと広く、多くの経営に活かし、経済社会へより貢献していくため、もっと事務所としての仕事量や規模を増やしていきたいと考えています。そのためには、まずは会計・税務の専門家として、私自身を知ってもらうことが大切と考え、セミナー等を開催し、直接話を聞いてもらったり、相談していただいたりできる機会を作って、発信力のある事務所にしていきたいと思います。
Q.発信力のある事務所の実現に向けて、MyKomonがお役に立てていることはありますか?
グループウェアは、スケジュールや業務管理がとても行いやすくなりましたし、工数分析など、業務の効率化にも役立っています。業務の現状把握や改善につながっていますよ。
また、フォーラムは、実務上判断に迷うような論点や税理士としての判断が求められる際、参考になる事例や見解が情報として得られますので、法令や基準で網羅できていない部分において参考になります。
Q.最後に経営者の方へメッセージをお願いします。
経営者ご自身が会社の財務数値を的確に把握し、将来の経営判断に活かしていくことが経営において、とても大事なことだと思います。その為には、財務数値を生み出す、日々の経理業務の仕組みをより効果的、より効率的なものに構築、運用することが重要です。良い仕組みを作って、会計の力を経営に最大限活かしていきましょう!