会計事務所インタビュー

MyKomon会計事務所の会に参加している会計事務所の最近の活動や取り組みをご紹介します。

※掲載情報は、インタビュー当時のものです

お客様のニーズをキャッチし、応え続けていく努力をし続けます。

40年以上にわたり、地元企業をはじめ多くの中小企業から支持を得ている大谷会計事務所。2代目ならではのエピソードや経営者への思いを伺ってきました。

Q 税理士を目指されたのはお父様の影響ですか?

大学生になるまでは、自分が父親と同じ仕事をするとは考えてもいませんでした。どちらかと言うと、機械いじりが好きだったんです。税理士の仕事よりも「ものづくり」の仕事のほうが向いていたかもしれませんね(笑)。でも、本気で父親の事務所を継ごうと思ったのは大学に入ってからです。

Q 2代目ならではの苦労された点はありますか?

従来からのやり方に慣れてしまうと、保守的になり、事務所も働く職員も変化することに臆病になりがちです。成長発展させるには時代の変化に合わせて事務所も変革し続ける事が大切です。

先代の父親の時代より慣れ親しんだ事務所の根幹とも言える会計システムを見直し、お客様にも変化を求め、一緒になって業務改善に取り組んだ事は非常に大変でしたが良い経験になっています。

Q 先生が事務所運営で重視していることを教えてください。

職員に対し、“事務所の優先事項とお客様のニーズにはズレがある”ということを理解して業務に当たってほしいと常々伝えています。制度会計上必要な決算書の作成は当然期待されている事ではありますが、この業務のみに主眼をおいて仕事をしてはなりません。経営者が本来持っているニーズを対話の中でキャッチし、応え続けていく努力を怠ってはなりません。

例えば、最近特に経営者の皆様が求めているのは、キャッシュフローについての情報提供にあると感じています。「運転資金が足りているのか」「設備投資して良いのか」「借り入れしたほうが良いのか」など、そういった資金繰りに関わる話にもしっかり対応することを意識しています。

また、お客様の業種や経営状況、経営者の関心に合わせた指標を数字だけでなくグラフによって視覚化させ、会社の状況を正しく理解していただけるように工夫をしています。

当事務所は父親の代からお付き合いいただいているお客様も多いので「過去20年の売上動向」をグラフにして渡しているところもありますよ。リーマンショックの時には、これまで比較的安定していた会社でも業績が悪化しましたからね。経営判断の参考にしていただきました。

Q マーケットインのご姿勢が非常に素晴らしいですね。さて、当社からご提供させていただいておりますMyKomonはどのように活用されていますか?

一番活用しているツールは、“事務所の業務管理とお客様の情報管理”を目的に導入したグループウェアです。スケジュールから連動させて業務報告書を作成できるのも便利ですね。

ニュースレター(事務所通信)も毎月作成し、請求書と一緒にお客様へお届けしています。旬な話題を提供できるのがいいですね。お客様から内容について問い合わせを受けることもありますよ。

Q 今後力を入れていきたい取り組みはありますか?

私が2代目経営者という事もありますが、お客様の世代交代をうまくサポートしていくことに力を入れていきたいと思っています。事業承継のご支援ですね。経営者(親)は譲りたいのに子供が乗り気ではない場合やその逆もあります。自身の経験も活かしながら円滑な事業承継をサポートしていきたいです。

また、相続税に関しては平成27年の大改正でニーズが出てくる分野です。MyKomonで最近リリースされた相続財産シミュレーションを活用し、お客様に分かり易く税制改正の影響を情報提供していきたいと思います。

Q 最後に経営者へ一言お願いします。

中小企業の経営者は孤独。だから良い仲間を増やしていただきたい。我々もその仲間の一人として額に汗して一緒に事業を盛り上げていきたいです!

また、成功している経営者はチャーミングな方が多いです。「この人が言うならついていきたい」と思ってもらえるような、経営者を目指して共に研鑽して参りましょう!

大谷先生、ありがとうございました!