会計事務所インタビュー

MyKomon会計事務所の会に参加している会計事務所の最近の活動や取り組みをご紹介します。

※掲載情報は、インタビュー当時のものです

24時間何でも相談できる、中小企業のお医者さんを目指しています。

「人のためになることをしたい」その一心で、仕事だけでなくボランティア活動にも積極的に取り組まれており、会計事務所であると同時にボランティア団体の事務局でもある。先生の優しげな顔、落ち着いた声、事務所の明るい雰囲気が印象に残る事務所。インタビュー中に出てくる数多くのエピソードからも先生の人柄が覗える。

Q 数多ある”職”の中で、何故税理士を選ばれたのですか?

元々人のためになるようなことをしたいと思っていましたので、そういう意味では教員になりたいと思った時もありました。中学、高校の頃は弁護士や司法書士になりたいと思っていましたし、高校の先生の影響を受け大学生では教育学部で教員を目指していましたが、卒業後の同級生との飲み会で税理士になっている友人と話がはずんだのがきっかけとなり、中小企業経営について税務会計に限らず多くのご相談を受け、経営者の皆様にお役に立てるという税理士の仕事に強く魅力を感じました。

Q 税理士をやっていて、心から「やっていてよかった」と感じた時はありますか?

これまでで一番印象に残っているのはニッセイさんの相談会でのことですね。そのお客様は相続の税金の相談ということでお話を伺いましたが、よくお話を聞いてみると、既に遺産分割訴訟にまでなっていることがわかりました。その時に依頼されていた弁護士さんもあまり親身になってやっていただけなかったようで、何人か(弁護士を)替えられて長引いている様子でした。税金の相談ということでしたが、弁護士への対応方法などもアドバイスをさせていただいたところ、ようやく弁護士さんも本格的に動いてくれるようになり、遺産分割も整い追加報酬を請求されることもなく無事に終えることができたようです。私が誠意を持って対応させていただいたことでお客様に感動していただき、そのお客様も私との出会いを通じて70歳を過ぎてから大学の法学部に法律を勉強しに通い始めたそうです。感謝をされ、またその人の人生にも大きく関わりを持てたことがとても嬉しかったですね。

通常なら税金の話だけなのでしょうけれども、私はどんなことでも親身に相談に乗らせていただいているので、税理士をやっていてよかったと心から感じますし、人のお役に立てるので天職だと感じています。

Q 「人の役に立つ」、このことが先生の信念であり事務所の方針であるように思いますが、仕事以外でも何か取り組まれていることはありますか?

埼玉キワニスクラブ(http://www.saitama-kiwanis.or.tv/index.html)というボランティア団体に所属し、小さな人形を作って小児科などの病院や看護学校等へ寄付する活動をしています。地域では自治会の会長や、PTA連合会の会長、また交通指導員として毎朝早く起きて小学校の正門前に立つようにしています。

Q お客様はどんな経緯・理由で山田会計に来られることが多いですか?

多くはお付き合いのある司法書士さん、弁護士さん、社会保険労務士さんなどからのご紹介です。当事務所は様々な士業ネットワークがあり、お互いが必要な時に協力し合える体制を積極的につくっています。

また、融資関連のご紹介も多いですね。なかなか融資が通らないというお客様を、商工会議所や顧問先企業様からご紹介いただく機会が多くあります。日本政策金融公庫の融資は実績がありまして、さいたま支店様とは10年以上の長いお付き合いになりますが、この近隣の会計事務所としては、融資の紹介件数は最も多いのではないでしょうか。「山田会計さんなら(融資が)通ると思うので」と皆さんからご紹介いただけているようです。当事務所では、貸す側が安心して貸せるような、そういった経営資料を提供していますが、そういった点が評価されているのかもしれませんね。

Q 日本政策金融公庫さんとは非常に密なお付き合いをされているんですね。

そうですね。

日本政策金融公庫のさいたま支店様とは、個別融資相談会「一日公庫」を定期的に開催しています。前回は6月に開催し多くの方にお越しいただきました。次回は11月に予定していますが、「一日公庫」以外でもご相談される方が多くいらっしゃり、そのつど公庫様にご紹介させていただいています。

Q 「税理士法人山田会計」の他事務所との違いは?

古い事務所でもあるので、そういう意味では「伝統と実績」がある事務所です。また、弁護士・司法書士・社会保険労務士・行政書士・土地家屋調査士・一級建築士・ファイナンシャルプランナーなど各専門家のネットワークを通じたところで、お客様の様々なニーズに迅速に対応できるところでしょうか。スタッフも有資格者が半分近くおりますので、お客様からいただくご相談の多くは事務所内で議論すれば殆ど結論を出すことができます。

表現しにくいところはありますが、「わかりやすさ」も強みなのかもしれません。先日ある方から相続のご相談をお受けし、その方は既に2,3名の税理士さんとお会いになっていましたが、30分程度お話を伺った後すぐに正式なご依頼をいただきました。その方からは「こんなに色々とアドバイスしてくれて、ここまでこちら側の立場になって話を聞いていただいたことはない」と有難いお言葉を頂戴することができました。『人の役に立つ』、そのために相手の立場に立ってしっかりと話をお聞きし、理解し、親身に対応する、そんなところが評価いただけている部分でもあるかもしれませんね。

Q 今後、(山田会計が)経営者様にとってどんな事務所で在りたいとお考えですか?

『かかりつけのホームドクター』として、24時間何でも相談できる中小企業のお医者さんになりたいですね。税金の話だけでなく、様々なこと・聞きたいことをどんどん相談していただきたいです。幸い、当事務所には内科(税理士)だけでなく、循環器科(弁護士)、心療内科(司法書士)、胃腸科(社会保険労務士)、脳神経外科(行政書士)など様々な専門医とのネットワークがあります。何か問題が発生した時に、何でも気軽に相談できるかかりつけ医になりたいですね。

Q 最後に、経営者様にメッセージをお願いします。

いまは専門家とは賢くつきあう時代です。そういう意味では、これを見てくださっている全ての経営者の皆様が、顧問の税理士さんにどんな相談でもしてほしいですし、もっと会計事務所を有効利用してほしいと感じています。「税理士だから税金の話」だけではなく、まずはどんなことでも話を投げ掛けてみてください。その投げ掛けが自社を変え、従業員やお客様に”幸福”を与えるきっかけになるかもしれません。経営者の皆様のますますのご発展を切に祈っております。