Q.先ずは、税理士を目指したきっかけを教えてください。
一番は「父親の影響」ですね。
大学卒業後は一般企業に就職したのですが、色々あって辞めることになり、次はどんな道に進むか悩んでいる時に父親のことを思い出したんです。実は父親も税理士で、私が子供のころは資格取得のため、いつも税法の本を持ち歩いて、家でも勉強ばかりしていました。遊んでもらった記憶もほとんどなく、当時は税理士という職業に良い印象を持っていなかったのは事実です。
それでも、父親が必死になって目指した税理士という仕事のことを調べる、理解していく中で「人の役に立つ仕事、喜んでいただける仕事って良いな」と思うようになり、税理士を目指すことにしました。29歳の時に試験に合格、その後30歳で開業して今に至ります。
Q.「お父様の影響」だったんですね。試験に合格して間もない頃に開業されたとのことですが、開業当初のお話を聞かせていただけますか?
父親は私の資格取得後、すぐに事務所を畳んでしまったので、自分で開業するしかなかったといった方が正しいかもしれません。顧問先を10件ほど引き継いでのスタートだったので、顧問先ゼロでの開業に比べると、売上の面ではとてもありがたかったです。
一方で、税務の実務経験があまりないまま開業することになったので、とても不安がありました。幸い、会計事務所に勤めていた友人がいたので、事務所に入ってもらって色々と教わりながら、何とか乗り越えることができました。友人には今でも感謝しています。
Q.30年超、事務所経営をされてきた大木下先生が大事にされていることを教えてください。
開業以来ずっと思っていることですが、お付き合いいただいているお客さんに「私と会って良かった!と思っていただきたい」「頑張ろう!とやる気になってもらいたい」ということです。正直なところ、ただ税金の計算や数字の報告をするだけだったら、どの税理士さんでも変わらないと思います。縁あって私がお付き合いさせていただく方には、そう感じてもらえるようなサービス、お話ができるよう意識しています。
それと、職員が働きやすい環境を用意することも意識しています。働く環境、雰囲気、業務の進め方等、職員に働きやすいと感じてもらうことが1番です。今回MyKomonを導入した理由の1つも、次の世代を見据えて、時代に合わせた事務所体制の改革をしたかったからです。
Q大事なことですね。MyKomonの話がでましたので、今回導入いただいたきっかけを詳しく教えていただけますか?
正直なところ、MyKomonの導入に至ったのは、出会ったタイミングも良かったと思っています。
事務所に後継者ができたことで、「次の世代にできるだけ良い形で繋ぎたい」という想いが強くなり、ちょうどその頃に参加した税理士会の支部研修でMyKomonのことを知りました。時代の変化についていけるよう事務所の運用も変えていかないといけないな…とも思っていたので、そのための「きっかけ」「ツール」「ノウハウ」をMyKomonで手に入れられたらと思い、導入を決めました。
「職員が働きやすい環境を用意する」とは言っても、後継者ができる前だったら「今のままでも大きな問題はないし、あえて変える必要もないのでは…」と、話を聞いたとしてもスルーしていたかもしれません。
Q.期待に応えられるよう、しっかりサポートさせていただきます!まだ導入いただいたばかりではありますが、現時点でMyKomonはお役に立てていますか?
今のところ「グループウェア」を中心に事務所のインフラとして活用を進めているのですが、既にMyKomonが頭の中から離れない状況です。具体的には、事務所改革の第一歩としてアナログから脱却するべく、所内における情報共有や業務の見える化を進めているところです。
また、以前から「うちの事務所の顧問をしてくれる事務所があったらな…」とも思っていたので、最新情報の仕入れや他事務所の事例収集、困った時の相談先が確保できるようになったのも助かっています。
これに加えて、今後は事務所のクラウドサーバーとして「共有フォルダ」も活用していく予定です。
Q.お役に立てているようで、私も嬉しいです。最後に、ご覧になっている経営者の方へ一言お願いします。
会社経営していると、良いことも悪いこともあります。これらは会社が成長していく上ですべて必要なことで、無駄なことでも恥ずかしいことでもありません。必ず通る道だと思って、否定せずに受け入れて、進んでほしいと思います。
そして、私は税理士とは「経営者に寄り添うべき存在」だと思っています。皆さんは1人じゃありませんので、是非お近くの税理士に相談してみてほしいと思います。