Q.税理士を目指したきっかけを教えください。
もともと税理士に関わりや関心があったという訳ではないんです。
きっかけとしては、大学の就職活動の時期に自分自身の好きなことを考えた時に、算数・数学などの数字が好きだと思い至ったことです。就職するのであれば好きなことを活かせる職業が良いと考えて、税理士が選択肢として挙がってきました。税務署の職員など、他にも数字を扱う職業は沢山あったはずですが、その時は税理士という選択肢しか浮かびませんでしたね・・・。
その後、大学を卒業して税理士事務所に就職し、途中民間会社の経理も経験しましたが、最終的には税理士資格を取得して2002年に開業しました。
Q.税理士法人名である『オネスティー』に込められた想いを教えてください。
オネスティーには『誠実』という意味があります。
どのような職業でも大事なところを預かっていると思いますが、私たちは会社の経営に関わる大切なところを任せていただいている仕事ですので、信頼・誠実という事を何より大切にしていきたいという想いから税理士法人名として掲げました。
Q.先生が今後注力していきたいことはありますか?
クラウド会計やChatGPTを活用しながらお客様の成長に貢献していくことです。
2年ほど前に財務コンサルや社外CFOのオンラインアカデミーで40人ほどの仲間との出会いがあったのですが、交流を深めていく中で広島が東京と比べて2~3年遅れていることを実感しました。また、同じく交流の中でChatGPTの活用について知り、「これはすごいものが出たな」と感じると同時に、今後はこうした先端技術もどんどん取り入れていかないと取り残されていくと痛感しました。
こうした技術の進化のスピードについて孫正義さんが去年、今年と触れていたのですが、去年は10年かかると言っていたものが、今年は2~3年で達成できると言っていました。思っている以上に進化のスピードは速まってきています。そのスピードに取り残されることなく、先行して取り組んでいくことで差別化が出来ていくと考えています。
また、東京の交流会で税理士の方に利用している会計ソフトについて伺うと、マネーフォワードやfreeeの利用率が圧倒的に多く、特に若い税理士の方はクラウド会計の利用率が高い印象です。それに対して広島はまだまだ遅れていると感じています。私が開業してから約20年の中で築いてきた金融機関とのつながりや人脈などと合わせて、クラウド会計の活用を推進していくことでお客様の成長に寄与できると考えています。当事務所ではクラウド会計ソフトのfreeeを推進しているのですが、タグの活用によって多角的なデータの分類が可能であり、工数削減と生産性の向上に寄与できると考えています。ソフトとして給与や見積もり・請求書・社内承認など、会計以外の場面でも楽になる部分が多くあるので、経理担当だけではなく会社全体のDXを前提としたデジタル化を進めていけると考えています。
Q.事務所の強みはありますか?
先に述べたクラウド会計とChatGPTの両方を使っている事務所は、東京でもまだスタンダードではありません。その取り組みを広島で先行することで、遅れることなく最先端を歩んでいけているのではないかと思っています。ただ、あまりスピード感が速すぎると実際のお客様のニーズと合わなくなってしまうので、お客様と足並みを揃えながら、しかし、遅れることなく進んでいける事務所を目指していきたいと考えています。
実は、私は税理士法人オネスティーと株式会社CGパートナーズという2つの法人の代表を務めており、CGパートナーズはコンサルティングを行っています。税理士法人オネスティーでは人にしかできないことを担い、CGパートナーズではChatGPTなどを取り入れたコンサルティングを行っていきたいと考えています。
Q.先生が大切にしていることはありますか?
『強くしなやかに、共に豊かに』ということをいまは一番大切にしています。これは私たちの事務所ももちろんですが、中小企業の方へも同じ想いでお手伝いしていけたらと考えています。このテーマは『Challenge、Change、Give、Grow』がキーワードだと思っていて、チャレンジをしながら変化していけば強くしなやかになり、お客様にもそれを提供して一緒に豊かになっていけると考えています。
外部環境が変われば、必ず社内も変化していかないといけません。そのためにはチャレンジしていくことが必要となりますので、そこを私たちがお手伝いをしていきたいと考えています。
Q.MyKomonがお役に立っていることはありますか?
まだまだ使いこなせてはいないですが、日報は非常に活用させてもらっています。職員全員に日報内で所感を書いてもらい、私がコメントを返すことで所内でのコミュニケーションが取れています。また、日報から紐づいている工数管理で事務所の生産性を確認できることも助かっています。その他、お客様の情報を顧客管理に登録して情報を集約させることで、情報共有や引継ぎに活用しています。
今後は資料回収管理を利用して、必要資料の見える化や回収の効率化をしていこうと考えています。
Q.お役に立てているようで安心しました!最後に経営者の方に一言お願いします。
ChatGPTやクラウド会計などの便利なものを使っていけば、変化のある世の中でも生き残っていくことができます。経営者の皆さんもこうしたツールを使っていくことをぜひご検討ください。
また、会社経営の中では生産性の向上が大切になりますが、私たちは『工数を減らす』『利益を大きくする』という2つの側面のどちらも並行して支援を行っていきたいと思っています。お困りごとがありましたら、いつでもお声がけください。