会計事務所インタビュー

MyKomon会計事務所の会に参加している会計事務所の最近の活動や取り組みをご紹介します。

※掲載情報は、インタビュー当時のものです

お客様との時間を大切にしていきたい

小さいころから税理士という職業を身近に感じてきた山邊寛法先生。活動される中で大切にされていることを伺いました。

Q.税理士を目指したきっかけを教えてください。

 もともと私の父が税理士をしていたことに影響を受け、自然と「大きくなったら父の跡を継ぐ」という周りからの雰囲気を感じてきました。本当にやりたかったかどうかというとわかりませんが、その時はそれしか選択肢が無いという環境で育ってきたのだと思います。最初は全く興味が持てず難しい内容の勉強に苦しんだ時期もありました。そんな中、私がまだ学生の時に父が急逝してしまいました。父の葬儀の際、参列者の中に父の顧問先だった方が「事業で苦しかった時に本当にお世話になった」と涙を流してくださっている姿を見て、改めて「税理士」という仕事に興味を持ち、この道に進む覚悟を決めたことを今でも鮮明に覚えています。

Q.ありがとうございます。では、先生の考える事務所の強みや特徴を教えてください。

 お客様との関係づくり、信頼関係の構築を非常に重視しています。そのため、できるだけお客様と接する時間を多くとるようにしています。勤務時代から長くお付き合いさせていただいているお客様もいて、仕事だけのお付き合いにとどまらず一緒に飲みに行ったり、ゴルフに行ったり、プライベートのことまでお話をすることもあります。弊所スタッフも同じ位置づけで活動してくれていると思います。

Q.そのような先生の思いはホームページにも表れているのではと感じました。ホームページに書いてあります「念ずれば花開く」の意味を教えてください。

 目標達成を意識し続けながら行動すれば必ず結果が出るという意味です。私自身、税理士試験の勉強時代は辛いときもありましたが、結果を信じて努力を続けました。ただ目標達成のために行動するよりも、絶対達成できると結果を信じながら行動することは大切だと感じています。あきらめず努力することで忍耐力やストレス耐性の形成にもつながるかと思うので、子供に対しても言葉を変えながら同じことを伝えています。

Q.事務所を成長させていく上で重要だと考えていることはなんですか?

 今は人ですね。自身と同じような考えを持ちながら一緒に活躍してくれる職員が必要であると考えています。その理由として、これからは自分のできる範囲で様々な活動に力を入れたいと考えているためです。事務所の規模に関しては、無理に拡大していこうとは全く思っていませんが、価値を感じていただけるお客様と共感してくれる仲間が増えて、自然と大きくなればベストです。

Q.その仲間である職員について先生が感じられていることはありますか?

 昔からなじみのある方が職員として一緒に働いてくれているので、業務の進め方や考え方などが似ていますし非常に頼りになります。同じような感覚を持っている、と言えばよいのでしょうか。ですから、これから新しい方を採用するときも同じような感覚の方を採用できたら最高だと思っています。

Q.そのお客様へのサービスで、大切にされていることを教えてください。

 できるだけお客様に寄り添うことを意識しています。そのためにもできれば直接お会いしてご面談をしたいと思っています。ただ、どうしても頻繁にお会いできないお客様もいらっしゃいます。そんな場合でも電話やリモート会議などで相談にのることで、密接なコミュニケーションを図ろうとしています。実際、1年に1度しかお会いできていないお客様でも互いに何度も会っているような感覚になることもあります。

Q.業務の中でMyKomonはどのようにお役立ていただけていますか?

 主に所内管理でMyKomonを使っています。確定申告などのタスク管理も一覧で作れるし、申告や手続きの処理の進捗も一覧でわかります。今まではExcelで報告を受けてから「こういう風にしたらいいのでは」と共有する方法でした。今は報告を受ける前から全体の進捗が見えるようになったことが一番助かっていることです。

Q.ありがとうございます。最後に、経営者への皆様へ一言お願いいたします。

 税理士を選ぶということもある種の「出会い」だと思い、やり取りしたときのフィーリングや会った時の感触を大切にして欲しいと感じています。月次や計算スピードが速いということももちろん大事ですが、話しやすいとか安心できるという点を大事にしたほうがいいと思います。月次・決算などの報告書だけを渡すだけでは無く、お客様から「今後どういうところを伸ばしていこうか」「どういうことをやろうとしているか」という気持ちを伝えていただく。そして税理士から「こういうことができるんじゃないですか」と言えるような関係がベストだと思います。