会計事務所インタビュー

MyKomon会計事務所の会に参加している会計事務所の最近の活動や取り組みをご紹介します。

※掲載情報は、インタビュー当時のものです

 「100年企業を支えるパートナー」としてお客様を支えていきます

創業60年近い歴史を持つ地域密着型の事務所を経営される河合先生。伝統を守りつつ、経営支援やクラウド活用など多方面で革新を進めていらっしゃいます。今回は継承の経緯から現在の活動、未来への展望をお聞かせいただきました。

Q.税理士を志されたきっかけを教えてください。

 祖父が昭和41年に創業し、その翌年に私が生まれました。物心ついた頃から祖父の働く姿を見て育ち、高校2年生の時に「継ごう」と決意しました。小学生の頃から応援団活動を通じて人を応援することが好きだったこともあり、自然と人を支える仕事に惹かれていったのだと思います。
 税理士という仕事は単に数字を扱うだけでなく経営者を支えるコンサル的な側面があると知り、より本気になりました。高校の先生には「税理士なんてなれない」と言われたこともありましたが、逆にそれが原動力にもなり、29歳で税理士登録して祖父の代から続く事務所を三代目として引き継ぎました。

 

Q.河合会計事務所の特徴や強みについて教えてください。

 税務にとどまらず、経営改善・補助金申請・後継者育成・売上アップ支援など、企業の成長に必要な多角的な支援を行っています。平成25年以降は認定支援機関として、地域金融機関や商工会議所と連携しながら、数多くの経営改善・補助金案件を成功に導いてきました。
 特に「カワイミクス」と呼んでいる支援モデルでは、「経営計画」策定・「クレド」構築・「売上増」支援の三要素を融合させ、企業の持続的成長を支える仕組みを構築しています。また、相続税や不動産関連のご相談も多く、税務署資産税出身の祖父の代から続く専門性と地域との信頼関係の賜物です。

Q.ロゴにはどういった意味が込められているのでしょうか?

 河が合流する、三川合流の地にあることをイメージしています。
上の三本は、揖斐川、長良川、木曽川を意味し、それが合流する。
その三本は、人、知恵、資金を意味し、それが合流する場所を意味する。
下の太さは、合流する水量を増すことと同時に、経営の繁栄と発展を意味する。
河合会計は、顧問先の繁栄を果たすための使命をもった事務所である、という意味が込められています。

Q.事務所を継承されてから、どのような変革を進めてこられましたか?

 継承当初は手書き中心の業務スタイルでIT化が遅れていました。名古屋の事務所で修行を積んで戻ったら、ギャップが大きくて驚いたことを覚えています。旧来のやり方を刷新するには大きな労力が必要でしたが、思い切って組織体制を見直し、業務のデジタル化を進めました。
 当時のメンバーは今はほぼいません。実質的には新しい事務所として再スタートしたような感覚です。クラウド会計やAIの導入、属人化からチーム体制への移行など、時代に合わせた変革を進めてきました。今では、スタッフが主体的に動ける環境づくりを意識しています。

Q.今後の事務所の展望についてお聞かせください。

 「100年企業を支えるパートナー」として進化していきたいです。物価上昇や人件費の増加など、経営環境が厳しくなる中で、これまで以上に経営者に寄り添った役に立つサービスが求められています。効率化を図りながら、より付加価値の高い仕事を、計画性とチーム力で提供していきます。
 また、後継者育成にも力を入れており、三代目・四代目の経営者が増える中、事業承継支援のニーズにも積極的に応えています。事業承継は、企業の未来を左右する重要なテーマですので、今後も継続的に取り組んでいきたいと考えています。

Q.MyKomonを導入された背景と活用状況について教えてください。

 業務の見える化とチーム連携の強化を目的に、MyKomonを積極的に活用しています。日報やスケジュール管理を刷新し、個人単位の業務からチーム単位の運営へと移行しました。工数管理やワークフローの整備により、業務効率と品質の向上を図っています。
 以前は11の関係性で業務を進めていましたが、今は誰が何をしているかが見えるようになり、組織としての動きがスムーズになりました。共有フォルダーの活用により、顧問先との情報連携も強化され、クラウド環境を活かした業務体制が整いつつあります。

Q.職員の皆さんへの思いや、採用についてお聞かせください。

 近年は採用が難しい時期が続いていましたが、昨年は一度に4名の採用に成功しました。銀行出身者など異業種からの人材も加わり、事務所の常識にとらわれない新しい視点が業務改善に貢献しています。
 税理士の常識は、一般企業では非常識なこともある。だからこそ、違う視点を持つ人材が必要なんです。クラウド導入や業務改善においても、若手スタッフの柔軟な発想が活かされています。今後の組織づくりにおいても重要な役割を担ってくれると期待しています。

Q.最後に、経営者の皆様へメッセージをお願いします。

 正確な情報と数値に基づいた判断が求められる現代において、適切な意思決定を行わなければ、企業は急速に変化する時代の流れに取り残されてしまいます。だからこそ、税理士をはじめとする専門家の支援を受けることが、持続的な成長と安定した経営のために不可欠です。
 私たちは、経営者の皆様が抱える課題に迅速かつ的確に対応し、共に未来を描いていけるパートナーでありたいと考えています。どうぞお気軽にご相談ください。皆様の夢やビジョンの実現を、全力でサポートいたします。