会計事務所インタビュー

MyKomon会計事務所の会に参加している会計事務所の最近の活動や取り組みをご紹介します。

※掲載情報は、インタビュー当時のものです

会社の未来も、資産の未来も。―地域トップクラスの実績を持つひょうご税理士法人の挑戦

不動産・相続分野を強みとし、年間200件を超える相続税申告実績を持つひょうご税理士法人。税理士法人と行政書士法人の連携によるワンストップ対応や、経営支援、事業承継支援により、多くの経営者から支持を集めています。妹尾先生に、事務所の強みと未来への想いについて伺いました。

Q.税理士を目指したきっかけについてお聞かせください

 実は、最初から税理士や会計士になりたいという強い志があったわけではありません。中学生の頃に、不動産業を営んでいる両親が、「将来、家業を継がせたいが、あの子は大したことないし、多分うまくいかんのちゃうかね…。」と話しているのを偶然聞いたことがきっかけです。当時の私は、「なんで親が勝手に自分の人生を決めるんや」と反発し、「絶対に大学から東京へ行く」と決めました。自由に生きたいという思いが強かったんです。 
 東京の大学を目指す中で、「どうせなら何か一生使える資格を取りたい」と考え、公認会計士という資格に出会いました。もっとも、大学に入ってからすぐに勉強漬けだったわけではありません。大学生活の前半は麻雀やアルバイトなど、学生らしい遊びにも随分時間を使いました。 
 しかし大学3年生の秋になり、周りが就職活動を始めた頃、「自分は何のために東京へ来たんだろう」と改めて考えるようになりました。そこで原点に立ち返り、公認会計士試験への挑戦を本格化し、大学卒業の翌年には公認会計士試験に合格し、この業界での第一歩を踏み出しました。 
 今振り返ると、親への反発から始まった挑戦でしたが、その反発心がなければ東京へ行くことも、公認会計士を目指すこともなかったと思います。結果的には人生を切り拓く大きなきっかけになりましたし、今では両親に感謝しています。 

 Q.ひょうご税理士法人の特徴について教えてください 

 当法人の特徴は、私自身のこれまでの経験がそのまま事務所の強みになっていることだと思います。私は公認会計士としての経験だけでなく、父の経営する不動産業の実務も3年間経験してきました。そのため創業当初から不動産オーナー様の確定申告や資産活用支援に力を入れ、現在では相続対策や事業承継、経営改善まで幅広く対応しています。おかげさまで相続税申告は年間200件を超え、遺言書の作成実績も500件を超えるなど、多くのお客様からご相談をいただいています。 
 税理士法人と行政書士法人が連携し、生前の遺言書作成から相続発生後の相続税申告、各種相続手続きまでワンストップで対応できる体制を整えています。このような相続に関する一連の手続きだけでなく、生前対策から事業承継まで一貫して相談できる点も、多くのお客様にご評価いただいている理由の一つだと考えています。
 
 近年は「後継者がいない」「事業承継をどう進めればよいか分からない」「会社と個人の資産承継をどう整理すればよいか」といった経営者の悩みが増えています。相続や承継は税務だけでなく経営や家族の問題とも深く関わるため、総合的な支援が求められます。 
 実際には、不動産オーナー様の確定申告をきっかけにご相談が始まり、相続シミュレーションや法人化支援、事業承継対策へと発展するケースも少なくありません。相続税対策だけでなく、資産の組み換えや法人化による収益改善、後継者への円滑な事業承継まで支援することで、長年にわたってお付き合いいただいているお客様も多数いらっしゃいます。 
 また、当法人ではMQ会計を取り入れ、経営者への伴走支援にも力を入れています。決算書や試算表だけでは伝わりにくい売上や利益の構造を分かりやすく見える化し、「利益を増やすためには何を改善すべきか」を経営者の皆さまと一緒に考えています。 
 税務申告だけでなく経営判断に役立つ情報をご提供できること、お客様の事業と財産、そして次世代への承継までワンストップで支援できることも強みの一つだと思います。

Q.最近は財団を設立されたと伺いました。財団設立への想いについてお聞かせいただけますか

 私が今、力を入れている取り組みの一つが「一般財団法人ひょうご税理士育英基金」です。 
 38年間、会計・税務の業界に携わる中で、事業も業界も最後は「人」で決まることを実感してきました。私が大切にしているのは、後藤新平の「財を残すは下、事業を残すは中、人を残すは上」という言葉です。経営者の皆さまも事業承継を考える中で、「何を次の世代に残すべきか」を考えられることが多いと思います。私自身も同じで、財産や事業だけでなく、人を育てて未来につないでいくことに価値があると考えるようになりました。その想いから財団を設立し、若い世代の学びや成長を支援しています。私が最終的に残したいのは財産や事業ではなく、人です。未来を担う人材が育ち、地域や社会で活躍していく。そうした仕組みをつくることこそが、この財団に込めた一番の想いです。

Q.『ひょうごのチカラ』を拝見させていただきました。先生が大切にしている仕事観についてお伺いできますか  

 相手の立場に立って考え、目配り・気配り・心配りを常に意識しています。そのためには「前向きさ」「プラス思考」「素直さ」、そして「学び続ける姿勢」が大切です。 
 『ひょうごのチカラ』には、感謝の気持ち、挨拶、約束を守ること、誠実さ、謙虚さなど、人として当たり前のことを大切にしたいという想いを込めています。税理士の仕事は数字を扱う仕事ですが、その先には必ず人がいます。だからこそ専門知識だけでなく、人として信頼されることが何より大切だと考えています。また、「挑戦、挑戦、また挑戦。修練、修練、また修練。」という言葉を大切にしています。失敗を恐れるよりも挑戦することが重要であり、私自身も挑戦と失敗を繰り返しながらここまでやってきました。感謝する心、素直に学ぶ姿勢、そして挑戦し続ける気持ちを忘れず、お客様や職員とともに成長していける組織でありたい。それが私の大切にしている仕事観です。 

Q.今後の展望について教えてください 

 今後は相続・資産税分野をさらに強化し、不動産を所有する資産家や経営者の皆さまが安心して次世代へ事業や資産を承継できるよう支援していきたいと考えています。
 
年間1,200件の所得税申告、年間200件を超える相続税申告で培ってきたノウハウを活かしながら、遺言書作成や資産承継対策、生前対策など、相続が発生する前の段階から支援できる体制をさらに充実させていきます。特に重視しているのは、「相続で揉めない仕組みづくり」です。税金の問題だけでなく、ご家族の関係性や将来まで見据え、相続発生前から準備を進めることで、円満な資産承継を実現するお手伝いをしていきたいと思っています。また、税理士法人と行政書士法人の連携をさらに強化し、生前の遺言書作成から相続発生後の相続税申告、各種相続手続きまでワンストップで対応できる体制を充実させていきます。相続や事業承継について何か困ったことがあった時に、真っ先に相談していただける存在であり続けること。それが私たちの目標です。 

Q.MyKomonがお役に立てている場面はありますでしょうか? 

 今や私たちの業務に欠かせないツールになっています。当法人は6拠点で約82名のスタッフが働いているため、スケジュールや電子会議室などを通じて、拠点を越えて必要な情報を共有できることは非常に大きなメリットです。また、業務報告書に対応履歴や業務内容を残しておくことで、担当者が変わった際にも過去の経緯を確認しやすく、引継ぎの品質向上にも役立っています。結果として、情報を探す時間の削減や、お客様への対応品質の安定にもつながっています。最近では生成AI機能も活用し始めており、面談や会議記録の整理、報告書作成などにも利用しています。今後は活用方法を標準化し、蓄積された情報を法人全体でより有効に活かしていきたいと考えています。 

Q.最後に、経営者へのメッセージをお願いいたします。 

 経営環境が大きく変化する中で、事業承継や相続、人材不足など、経営者の皆さまの悩みはますます多様化しています。そんな時代だからこそ、私は会社経営も資産承継も最後は「人」で決まると思っています。私たちは税務申告や会計業務だけでなく、経営や事業承継、資産承継に関する課題も含めて、お客様の想いや夢、会社の未来、ご家族への承継まで見据えながら伴走する存在でありたいと考えています。困った時に気軽に相談できるパートナーとして、これからも不動産を所有する資産家や経営者の皆さまの発展と未来づくりを全力でサポートしてまいります。経営や相続、事業承継についてお悩みの際は、ぜひお気軽にご相談ください。皆さまと一緒に課題を整理し、未来への道筋を考えるお手伝いができればと思っています。