中小企業経営者、個人事業主の皆様にQ. 税理士を目指されたきっかけを教えてください。
税理士の父の影響が大きいです。私が小さい頃、当時の事務所は自宅のすぐ隣にあり、父の仕事を肌で感じる環境で育ちました。高校生のころまでは税理士になろうと考えていませんでしたが、大学入学後、簿記3級の勉強をしてみて面白さを感じ、関心を持ち始めました。そして大学2年生の夏からダブルスクールを始めました。朝9時から夜9時まで、毎日12時間勉強して頑張っていたことを思い出します。今から30年以上前、まだインターネットもない時代に熱中できることに出会えたことは幸せなことでした。
税理士資格取得後の2年間は専門学校で相続税法の講師をしていました。その後地元彦根に帰ってきて父の事務所に入所し、現在に至るまで25年間活動させていただいています。
私たちの強みは、“基本に忠実に一つのことを続けられること”だと思っています。私は他の会計事務所で働いた経験がないため、いい意味でフラットに事務所運営できていると感じています。一方、職員はこれまで他業種で働いてきた者が多いです。最近は弊所が初めての会計事務所勤務という者も増えてきており、入社時点の簿記や会計の知識は重要視していません。最初のうちは内勤で仕事内容に慣れてもらい、その後外勤担当としてそれぞれの特性に合ったお客様を担当しています。
また基本的なルール設計のうえ、職員にはフレックスタイム制度、所内プロジェクトへの参加を推進しております。職員が働きやすい環境づくりを進めることで、その活動自体もお客様に還元できると考えています。
職員にはどんどん所内で独立してもらえるように勧めています。今後は資格者を増やし、その資格を元に各士業法人を設立していきたいと考えています。最近では大辻社会保険労務士法人を設立しました。
今後の方針としては、お客様の株価評価や事業計画の策定を推進していきたいです。事務所全体として必要な効率化は進めつつ、職員個々の能力を発揮してじっくりとお客様と向き合ってもらえるようにします。もちろん資格者の方だけではなく、社員パート関わらず皆さんそれぞれの特性を活かし、事務所全体として停滞感なくチャレンジし続ける姿勢が大切だと思います。
近年は“職員満足”を目指し続けています。お客様第一主義の根幹には必ず職員の活躍があります。まずは所内で改善活動を行い、それを職員からお客様へ伝えることができれば、より多くの方に納得感を持って前に進んでいただけると考えています。
職員には「税金の計算はできるようになって当たり前、ほか仕事の半分以上は中小企業の経営そのものだ」と伝えています。これが職員のやる気の源泉（モチベーション）にもなっています。税理士は毎月の監査訪問を通して、何かが起こる前に手が打てる・リスク回避できる、唯一の士業だと考えています。
弊所では多くのお客様へMyKomonの電子会議室・共有フォルダの導入を進めてきました。おかげさまで、毎月の監査訪問は多くの確認事項について予め検討できた状態でできており、税務以外のご相談もじっくりとお聴きできる時間がつくれています。最近ご相談が多いのはやはり労務関係でしょうか。そのほかも多方面からお客様の経営課題の解決に取り組んでいます。
また弊所は彦根だけでなく草津にも事務所がございます。元々は職員の勤務地を考慮した事務所展開でしたが、滋賀県各地のお客様を柔軟にご支援させていただけることには喜びを感じています。
こちらこそいつもありがとうございます。長い間利用させていただいております。
電子会議室・共有フォルダは、毎月の監査訪問前の事前連絡にはもちろん、所内・拠点間での情報共有にも活用しています。拠点を超えた担当者間での業務引継ぎにも役立っていますね。
会計ソフトは仕訳を元にした記録ですが、MyKomonはどちらかというと“履歴も含めた備忘録”として使えるのが便利です。最近では所内だけでなく、お客様にも確認する習慣を持っていただけています。なかでも電子会議室は自分が読んでいない未読の文書が分かるようになっているのですが、未読件数が多くなると少し情報に置いていかれる感覚もあり、これは良い刺激になっています（笑）お客様からの使い心地も好評ですので今後も広めていきたいです。
そしてMyKomonの情報量にはいつも驚きます！私たちは情報の仕入れをとても大切にしていますが、日々必要な情報、そのときお客様の求めている情報は変化していきます。そうしたなか、MyKomonのニュースレターは内容がまとまっていて分かりやすいので、お客様への情報発信に活用しています。生業である税金に関する少し難しいお話を分かりやすく説明して、それが理解されて感謝いただけることは嬉しいです。ただそれと同じくらい、情報発信を通じてお客様に新しい気づきを得ていただけることにもやりがいを感じます。
中小企業の経営者を取り巻く環境には、その企業の従業員、取引先の企業様、金融機関、そして税理士も居ります。私たち税理士は経営者の理想を伺って同じ立場に立って伴走させていただき、少し時が経った5年後・10年後に同じ喜びを感じられる存在でありたいです。税金のことは法律で定められた内容も多いですが、実際には他にもさまざまな改善したいことがあると思います。
ぜひ一度皆さまのお考えをお伺いして一緒に取り組ませていただけますと幸いです。
