Q まずは税理士になったきっかけを教えてください。

私共の事務所は、先代が昭和35年に開業した事務所です。
先代が若く亡くなったこともあり、必要に迫られて、兄弟が20代半ばで昭和55年56年に税理士登録いたしました。30年以上経て、現在やっと業界の平均年齢にたどり着きました。

Q 若くして所長になられて、引継ぎなど対応は大変だったのではないですか?

当時おりました職員は全員年上、関与先の社長様は父親と同じ年代でしたから、仕事はきっちりしているつもりでしたが、関与先様や先輩の税理士の方々から教えていただくことが多くありました。生意気ざかりでしたので、お叱りも受けました。その若い時の経験が、今も心の糧となっています。

年を経てご指導いただいた方々の事業承継をお手伝いする時期が来ており、これからは、経験を生かし、事務所も順次若返りをはかりながら長く関与先様のお役に立ちたいと思っています。

Q 引き継がれた当時、何か事務所運営で心がけられたことはありますか?

当時から社会保険労務士事務所を併設していましたので、税務会計だけでなく専門家の先生方との連携の必要性を感じ、何でもやってくれる税理士事務所をめざしていこうと考えました。

月1回の弁護士による法律相談は30年以上も続いていますし、同じく月1回開催している、司法書士、不動産鑑定士、弁護士等の専門家の先生方に講師を依頼しての関与先向け実学セミナーもすでに15年になります。職員も参加しますので、職員教育にも役立っています。

Q 職員様にも知識を蓄積していただく機会をきちんと設けていらっしゃるのですね。

お客様にとってより有益な情報を正しくお伝えするのが私達の役目ですからね。

知識習得といえば、現在、MyKomonの「マイトレ」の導入を検討しています。 週1回、担当者として必要な知識を習得するための勉強ができるとのことなので、定期的な情報収集の機会や、会計担当者のレベルアップに活用できると考えています。

Q 現在は医療機関のお客様への対応も多くされていますが、きっかけは何でしたか?

なんでも勉強してやろうと早い時期に私が認定医業経営コンサルタントとなり、弟はITコーディネーター資格を取得しました。20年以上前から、クリニックの開業支援や医療法人の設立など多くさせていただき、何でも屋税理士事務所の方向性に合致したのでしょう。

今では医業経営コンサルタントも4名となり、医業関与先への月々の情報提供や診療報酬関連のセミナーも定期的に開催しています。

MyKomonの医業ツールも私どもの関与先様にお役立ていただけそうなので、大いに使っていこうと思っています。

Q 医業コンサル以外の業務で何か特長はおありですか?

相続税の申告業務や対策業務もバブル期以前より数多く携わってまいりました。この分野は得意分野ではありますが営業はしておりません。しかし関与先様の資産承継や事業承継がうまくいくよう、外部ブレーンの力も得ながら、長いおつき合いの中で今時の目先の節税対策にとらわれず、争いのない三方良しの対策提案を心掛けています。

また、M&Aについては専門家を所内で養成しています。これからは必要不可欠となるので、慎重に取り組みたいと思っています。

Q 最後にご覧になっている経営者の皆様へ一言お願いします。

私達スタッフ一同は、すべてのクライアントからの経営に関わる様々なご相談に応えるために、一人一人が更に専門特化すべく日々研鑽に努めています。従来の税務業務(税理士法人)はもちろんのこと、経営計画の策定、事業承継と相続対策、特殊法人会計、医業経営コンサルタント、不動産運用アドバイス、リスクマネジメント、情報化アドバイス等、それぞれの専門家が連携してクライアントに対応いたします。また、社外の専門家(弁護士、司法書士、不動産鑑定士、弁理士、独立FP等)とも確固なネットワークを構築し、より総合的なコンサルティングを行います。

クライアントの皆様方が経営情報を通じて社会へ貢献され、繁栄されることが私達の喜びであり、誇りです。

浅井税理士法人
http://www.asaikeisan.co.jp/

浅井先生、ありがとうございました!