Q まずは事務所について教えてください。

はい。税理士である父親が奈良県の橿原市で昭和41年に開業しました。

私は平成16年に大阪市天王寺区で独立開業し、平成20年に奈良と大阪を拠点とする税理士法人となりました。なので、奈良と大阪を中心にお客様がいらっしゃいます。

支店を出す以前から大阪にお客様がいらっしゃいましたが、近くなったことで急な相談にでもすぐに駆けつけられるようになりました。
奈良と天王寺のアクセスもよく、どちらのお客様からも喜ばれています。

Q 事務所のいいところはどんなところですか?

いいところと言うより、心がけていることなのですが、すばやい行動をすることです。
具体的には次のことです。

・電話が鳴ったら、2コール以内に出ること
・すぐに出来ることは後回しにしないこと

お客様からのご相談は、今聞きたいからご相談をいただいているわけで、「次回までに調べときますね。」ではもう遅いのです。すぐに調べてあげられれば喜んでくださるのです。

と言うのも、私が税理士試験に合格したときの話です。当時お世話になっている方へ報告を兼ねて挨拶に行きました。すると、その翌日にお祝いの品が贈られてきたのです。話を聞かれてすぐに手配されたのでしょうね。もう、うれしくてたまらなかったですよ。このとき、すばやい行動は人に喜びを与えられるのだと思いました。

その品は今でも事務所に飾ってありますよ。

Q 今取り組んでいることなどありますか?

電子申告などを初めとするIT化を進めています。
会計事務所業界もIT化が進んでいますが、私たちもその先頭集団にいたいと思っています。

これまでの会計事務所の仕事はITの進歩、いわゆる会計ソフトや電子申告などの電子商取引によってより効率的になっています。

あと、これは一生のことなのですが、税務会計のアドバイスの力を上げていくことですね。

私たちは経営コンサルティングはしません。しかし、多くの企業を見る中で経営者の方たちがぶつかる問題など多くの事例を経験してきています。これまでの経験と継続した知識の修得により、お客様の悩みを解決するお手伝いが出来ます。

MyKomon会計処理センターを利用しているのも、作業的な業務は誰でも出来るような仕組みにし、私たちでないとできない仕事により多くの時間を使っていくためです。

Q 経営者とはどんな人であってほしいと思いますか?

やはり、利益を出すことが出来るようになってほしいですね。
そのためには、もっともっと、自社の数字を見てほしいと思います。
財務諸表の数字を読むことが出来れば、自社の経営が見えてきます。

なんといっても、経営者の通信簿のようなものですからね。

ただ、当然、経営している中で業績の良いときと悪いときがあります。
経営者とは、そういったとき、特に悪いときにどうするのかを決定するのが、本当にしなければいけない仕事だと思います。そのためには、時代の波に乗り遅れないようにすることが重要ですね。

私自身も経営者として、税理士の業界は大変な時期だと感じていますが、むしろそこにチャンスがあるのでは?と楽しみながら働いています。