学校卒業後、最初は普通のOLとして働いていました。まわりが結婚して仕事をやめていく中、「それは違うな」と思い、手に職をつけようと考えました。同級生のお母様が会計事務所で働いていたので身近に感じていた仕事だったこと、そろばんが得意だったので数字には強かったことから、会計事務所で働きながら税理士の勉強を始めました。
漠然と資格取得を目指していましたが、父が経営していた会社が倒産した際、「しっかりした税理士がついていれば・・・」と思ったことがきっかけで、本腰を入れて勉強するようになりました。その時に「お金で困っている人を世の中からなくしたい」と強く思ったことが決定的なきっかけになりました。
当時、女性が勤務税理士として働き続けることがなかなか理解されない環境でした。資格取得まではすごく応援してくれていたにも関わらず、税理士資格を取得してからは一生懸命仕事をするほど独立を警戒されているような雰囲気があり働きづらさを感じていました。
父の会社が倒産し、その後のサポートをしてあげたいという思いが強かったことと、当時担当していたお客様が独立を勧めてくださったのもあり、税理士登録してから2年後に開業しました。
父の会社は弟が引継ぎ、今は手堅く順調に経営しています。
真剣に誠実に接することを心がけています。先生という側面もあるので尊敬されないといけないですし、指導する立場ではありますが、会計事務所はサービス業であるということを大前提に接するようにしています。
お相手に理解していただけるようにという気持ちがなければ、お客様には数字に強くなっていただけないのでそこは譲れません。
私自身の経験から、お客様と信頼関係を結べる社風を作るには10年かかると実感しています。まずはその一歩を一緒に踏み出しましょう!というところに力を入れています。部門別採算制度を勧めており、社員1人1人に経営者意識を持っていただくために勉強会を実施しています。経営者の独りよがりではなく現場の知恵を拾い集めて会計にリンクさせる、ということを広めているところです。
もう一つが「経理仕事人」です 。経理の方が退任されたり定年退職で経理が手薄になったりで困っている、という声をいただいたことがきっかけで始めた取り組みです。クラウドを入れてDXやRPAを用いて連携・自動化することで、経理をもっと楽にすることができます。若手職員を中心に取り組んでおり、非常にニーズが高いです。
今の私の責務として、私が退任した時の為に税理士を増やしていきたいと考えています。若手職員に道を作り、さらにもう一歩、二歩も飛躍できるような環境を整えていきたいです。現在も所内で3人程勉強中ですが資格取得までは少し時間がかかるので、2024年から公認会計士の方に入っていただく予定です。
私自身の目標は、いつか僧侶になりたいと考えています。曾祖母が高野山の僧侶だったことから、小さい頃から憧れがありました。仕事をしながらゆっくり学んでいこうと考えています。
毎日職員に日報を提出してもらっているのですが、私にとって最も生産性が高いツールです。
私自身事務所に行くことがあまりないので、職員と顔を合わせる機会が少ないです。しかし、日報を通して職員と繋がり感謝の気持ちを伝えることができるので助かっています。
開業して10年程は退職者に苦しみ、自分が思うようなサービスを提供できないというジレンマに悩まされました。「社風が最大の武器」であることを大切にしようと思い、職員1人1人と向き合うようになりました。今では交換日記のように毎日職員とコメントのやり取りをしており、不安に思っていることがあれば面談の機会を設けるなどして、すぐに取り除いてあげられるようにしています。
MyKomonユーザーの先生方にも、ぜひ日報を交換日記のように使ってほしいなと思います。
会計がわからんで経営ができるか!ビジョンと現状をつなぐのが会計です。義務として行う会計から、夢、志、ビジョンを実現するための会計に進化させませんか?会計にはその力があります。
経営者の皆さん、是非、数字に強くなっていただき、心と会計をベースに経営なさってください‼️