いえ、子供の頃は全然そんなことは考えていませんでした。大学生の頃から税理士の道を考えはじめましたかね。
大学在学中に将来の道を考えていた際に実家が税理士事務所ということで身近な職業にも感じましたし、自分で「税理士とはどういう仕事か」ということを調べ始めたところ魅力的な職業だと感じ、祖父と父の背中を追いかけたいなと思って税理士を目指すことに決めました。
まずは父の事務所に勤めながら勉強をしました。その事務所にいるときに最後の税理士試験を受けて、都内の事務所に転職しました。26歳で税理士申請、登録は27歳の時にできました。
そうですね。実家ではない事務所で色々勉強させてもらおうと思いました。外の世界を見るのも大事なことかと思いまして、7年半勤務しました。法人税・所得税・相続税と、幅広く業務をさせてもらって勉強になりましたし、在籍期間中にお世話になった上司の方には大変感謝しています。
父も年齢を重ねていくので、一緒に働ける期間も長くないんじゃないかなと考えて、父の事務所に戻ることにしました。
皆様同じかと思うのですが、やはりお客様に感謝される時ですかね。スタートアップのお客様でしたら伴走して、お客様が前に進んでいるのを見るのが嬉しいですし、相続だったら事前にご相談を受け、「いつ何があっても大丈夫」と安心していただけるのが嬉しいです。でも、これからもっといろんなやりがいを感じていくのかな、と思います。
特化は逆にしたくないですね。オールマイティに対応していけたらと思っています。法人のお客様だと所得税があって、いずれ相続税があって…となんでも繋がっていくと考えているので、お客様の人生に寄り添って、なんにでも対応していきたいと考えています。
相続を担当したお客様からのご紹介だったり、もともと所得税の申告を請け負っているお客様から依頼されることが多いですかね。悩んでいらっしゃるようなお客様には、こちらからお声掛けすることもあります。
それはあまりないですね。世間で終活の話題がこれだけあると、身近に考えている人が多いのかもしれません。それに「揉めたくない」と思って事前に準備したいと考える人が多い印象があります。「争う種がなくなるのであれば…」とご相談いただけることがほとんどですね。
他の業務としては、M&Aのサポートも考えています。せっかくいい会社なのに、後継者不在で畳むことになるのはもったいないので。M&Aのお手伝いもできたら、よりお客様に喜んでいただけるのかなと思っています。
お話をよく聞くことと、最初から否定しないことですかね。お客様はご自身で色々と考えて「こういう取り組みをしたらどうだろう?」と聞いてくれているので、その気持ちを無碍にしたくないなと。「ちょっとそれは難しいな」と思う時でも、「色々検討してみますね」と持ち帰ってから回答するようにしています。お客様の気持ちを一度受け止めることが大事だと思います。
繰り返しになりますが、お客様の話をよく聞くことと、専門用語はなるべく使わずにご説明することを心掛けています。
経営者はお一人で悩まれることも多いと思うので、良き理解者でありたいと思います。ご自身の資産や悩みを全部見せるなんて、信頼できる方にしかできないと思います。ですので、お客様に安心していただけるように、常に信頼する・される関係でいたいと思っています。