元々家業を継ぐつもりでした。父の方針で大学卒業後、1年間の丁稚奉公を行い、その後家業に従事しました。
勤めている中で、今後のことを考えたときに、性別・学歴に関係なく 頑張れば誰でも活躍することができる税理士に憧れたことがきっかけです。
26歳から、資格勉強をしながら会計事務所に勤めました。並行して通った専門学校の先生には、「(その年齢では)遅い」と言われました。今はそう思わないですけどね。
嘘をつかないことです。
自分だけでなく、職員にも徹底しています。それが、お客様からの信頼に繋がるためです。
ルールを明確にして、認識の一致を図ることでしょうか。ただ、会計事務所は組織づくりが難しいと感じています。
なぜなら、会計事務所は労働集約型産業なので、仕事が人に帰属しがちです。 そうなると、どうしても個人プレーになってしまいます。 その状態では人数が増えるほど、組織として動くことが難しくなります。
「ガイドブック」に社内ルールをまとめ、職員全員で共有しています。 また、特に新人職員とは認識の相違が生まれることが多かったので、 社内の「用語集」を作成して言葉の認識の統一を図っています。
こういったガイドブックや用語集は置いているだけでは、効果がありません。新人研修で内容を伝えたり、朝礼で唱和することで浸透させ、実践しています。 ただ、続けるには根気が要ります。
その他に、所内全体の環境改善・全員がコミュニケーションを取れる場として、イベントの開催も積極的に行っています。
50代前半になったとき、ふと、10年後を見据えて、 「このままで良いのだろうか?」「自分が居なくなった時どうなるのか?」と考えたことがきっかけです。
それまでは自分が事務所を引っ張る、文鎮の頭といったスタイルで成り立って きましたが、組織として動いていくため、仕事を分担することが必要だと感じたのです。
まだ組織として運営することが徹底できていません。
後、更にトップと幹部の仕事を明確にし、幹部に仕事を任せていきたいです。 組織をより強固なものにして、この先も継続していける事務所にしたいと考えています。
お客様はまず大前提として税務・会計の仕事を依頼されています。 それを疎かにすることはお客様の信頼を裏切ることになります。プロとして、常に基本業務を疎かにしないことを念頭に置いています。
必要なご提案や、相談に乗らせていただくことも多く、何かご相談があれば、職員は皆、事務所の取り組みを紹介します。実際に事務所で活用しているツールをご提供することもあります。
ただ、「コンサルもどき」になることがない様には気をつけています。
医業データベースで診療報酬・財務の分析をさせていただくのに活用しています。全国・地域の医療機関と比較できるところはお客様にも喜んでいただいています。「プラスアルファの情報提供」というお土産としても活用しています。
また、所内では進捗管理表で業務の進捗状況の管理や共有もしています。 予定通りに進んでいないときは、仕事が詰まっている可能性があり、全体を取りまとめる総務でそれを察知できるのでありがたいです。
今の時代はビジネスのスタイルの変化が激しく、それに対して柔軟な対応が必要になります。
ただ、柔軟な対応を取りながらも、信念をしっかり持っている人は魅力的です。 今後もそんな方々と仕事をしていきたいですね。
税理士法人風神会計事務所
http://www.kazetax.com/
風神先生、ありがとうございました!