実家が書店で父が経営者でしたので税理士の出入りもあり、税理士とはどんな仕事なのか幼いころから朧気ながら興味がありました。
また、私が大学出る頃は、バブルで企業に就職する人も多かったのですが手に職を付けたいという思いもありましたし、大学にも会計士を目指す人が多く、仲間内で会計士の仕事内容を聞く機会もあったので、関心を持ち勉強を始めました。
そんな学生時代に、突然父が亡くなり相続を経験しました。当時会計士の勉強もしてはいましたが、申告等何に手を付けたらよいか全く分かりませんでした。法律のことを勉強していた兄が窓口となり、税務署OBの先生の助けも借りながらなんとか相続の手続きを進めました。この体験から税理士の勉強の大切さを改めて実感するようになりましたね。
水本先生
そうですね。最初は友人の紹介の個人事務所ではじめてこの業界で働くことになり、後に、大手会計事務所に5年ほど勤めました。オーナー経営から従業員数十名規模の中堅クラスの様々な業種の会社に関ることで、会計の実務を覚え経験を積み在籍中に税理士資格を取りました。
その後は縁があって資産税に特化した事務所へ行きました。この事務所では資産家の中でも地主やオーナー経営者様のサポートは確立されていましたが、何故か医業系が手付かずでした。そこで入社2、3年目で自分から医療チームを立ち上げたいことを申し出て、後輩税理士や公認会計士を集めてチームを作りました。具体的な活動としては、セミナー講師や相談会を開催し、0件だった医業顧客を5年で20~30件まで増やしました。
資産税特化の事務所では、その名の通り資産税に関するところをメイン業務としているため会計業務は基本的に行いませんでした。コンサルティングの基本は現状の問題点を把握することですが、日々の会計を把握することから離れすぎてもお客様とのリアルな会話についていけなくなります。お客様の開業から事業継承、相続までを支えたい、と考えるとどうしても限界がありました。お客様の会計に関わりながら色々なステージでのお付き合いをしていきたいと考え独立しました。
私の場合ですと、前の事務所の経験から相続や事業承継、医業はもちろん今は介護の事業者もサポート出来るよう心がけています。また専門外のご相談に対しては、その分野の専門家と連携しながら対応できるようにしております。他の士業の人たちとパートナーシップを結び、オーナー経営者様にはどんなご相談でもワンストップで相談できる体制作りをしています。
また相続案件は、相続税法の知識だけではなく、お客様との気持ちを汲むという面では経験も必要になってきます。事業継承に関しても、私が事務所を経営しているからこそ共感できることもあります。知識だけでなく、同じ気持ちで同じ目線で丁寧にサポート出来ることも強みですね。
開業してまだ10年ですが、その時と今とでは環境が大きく変わってきていると感じており、今後はシニアの方や外国の方々の対応もしていきたいと考えています。具体的には外国の方が、異国の地で仕事をすることは、文化も言葉も違い大変だと思いますので、その人たちの起業のサポートも機会があればやっていきたいですね。また東京以外の地域に事業所を持ってみたいとも考えています。
事務所内に関しては、採用や独立が難しくなってきている昨今、職員教育に力を入れることでスタッフも成長できるような環境作りを目指していこうと思っています。仕事の成長を通じてお客様や社会の役に立ち、自分自身の居場所を確立してもらいたいです。
経営は色々な判断の積み重ねで、今あることをこなすだけでなく、将来のことも考えなければならないですよね。経営者の方にとって頼りになる存在であり続け、他士業とも連携して皆様を長いスパンでサポートいたします!
リーガル・アカウンティング・パートナーズ
http://www.la-partners.co.jp/
水本先生、本当にありがとうございました!