公認会計士という仕事を知ったのは高校生の時です。大学進学の冊子に職業一覧のページがあり、医師、弁護士といった誰でも知っている職業に並んで、当時の私には馴染みのないこの職業が目に留まりました。もともと、政治経済の授業が好きで興味があったこともありますが、人と違う職業に就きたいという気持ちと、父の勧めもあり、公認会計士を目指すようになりました。
監査法人では大企業の本社が集まる東京ではなく横浜での勤務を選び、地元の上場している中規模企業の監査業務を主に担当していました。横浜を選んだのは都心に集まる大企業よりも中規模の企業の方が、より多くの企業の経営者とコミュニケーションがとりやすく、会計・税務だけにとらわれない幅広い業務に携われるだろうと考えたためです。
その中でも特にやりがいを感じた業務は上場支援です。上場支援とは会社の仕組みを作っていく監査の手前の仕事です。クライアント企業の「上場したい」という熱い思いと、自分の「社長の上場の夢を叶えたい」というベクトルが同じということは、とてもやりがいを感じましたね。準備から上場まで通常3~5年かかりますので、クライアント企業の経営者や担当者とその間何度となく顔を合わせて準備をし、ついに上場までできたときは、全員で喜びを分かち合いました。
岸井先生
最初は独立までは考えていなかったのですが、どの社長も会社や事業に対して並々ならぬ思いを抱いているのを目の当たりにし、そこに付き添いたいと思いましたし、自分もそのステージで仕事がしたいと思うようになり、独立を考えだしました。
それと同時期に、既に開業している大学時代の仲間から一緒に会計事務所をやらないか?という話があり、そこへ合流して始まったのがLBA(税理士法人とコンサルティング会社からなるグループ)です。
対応範囲が幅広いことです。事務所には公認会計士、税理士が揃っており、いずれかがクライアントとお会いしています。会社にも色々な段階があって、税務中心の時は税理士に強みがありますし、上場を考えたり外部利害関係者との調整が必要なタイミングには公認会計士が必要になります。会社を経営するうえで考えないといけない範囲はすごく広いので、LBAとしても税務分野はもちろん、法人設立、上場の支援等のその時々のサービス、その他経営者自身に関わる相続などクライアントの幅広いニーズにお応えするご用意をしています。
また、私は、“会計事務所のポテンシャルは高い”と強く思っています。なぜなら会社の数字を全て把握しているからです。経営者が経営上の問題にぶつかったとき、会社の数字をもっとも知っている、会計事務所に相談することが、問題解決の一番の近道だと思うのですが、何でも会計事務所に相談して解決出来ているという社長はなかなかいません。会計事務所は貢献できる立ち位置にいるにもかかわらず、社長も会計事務所自体もそのことに気づいていないことがあるのです。私たちはそこを変えていきたいと考えています。
そのためには、ぜひ社長には会計事務所に夢やビジョンを語っていただきたいです。そして、会計事務所を上手く使ってもっと頼って下さい!とお伝えしたいです。LBAでは、代表のどちらかと話すことができるので、経営者の立場同士で話をお聞きします。
先にもお伝えしたとおり、社長に夢やビジョンを語っていただきたいので、社長のしたいことを積極的にお伺いするようにしています。過去に何があったのか聞くことは多いかと思いますが、私はこれから何をしたいのか、3~5年後、どうなっていたいのか、ということを聞き出すようにしています。そうすると、色々な課題が出てきますよね。ひとつひとつ紐解いて、税務・会計はもちろんLBAで、弊社だけでは対応が難しい税務会計以外の問題も、他の専門家とのネットワークを構築していますので、LBAが問題解決のハブ(中心)となって対応します。
あと相手にわかりやすくご説明することは常に気を付けています。
組織を経営する過程で生じるあらゆる問題の解決のために、的確なサービスを提供し、クライアント様の付加価値創造に貢献していくことを社名で表しているのですが、Artistsには特にこだわりがあります。
世の中には会計事務所に対して保守的で暗そうなイメージを持つ方もいるかもしれませんが、そのイメージとは真逆で新しいものを創り出す組織にしたいという思いから、Artistsを社名に入れました。LBAは会計事務所の枠を飛び越えて、数字の作成や報告だけではなく、社長や会社の夢やビジョンを語り合いたいと思っています。
是非、社長の夢を税理士法人LBAパートナーズにお聞かせください!
税理士法人LBAパートナーズ
http://www.lba.jp/
岸井先生、ありがとうございました!