私は次男なので、大久保会計を継ぐとか税理士になるとか全然考えていませんでしたし、父から言われたこともありませんでした。
大学時代スポーツをやっていたのですが、怪我で時間を持て余すようになった時、簿記の勉強を始めたのがきっかけで税理士の資格を取ることにしました。しかし大学生の頃に大久保会計事務所でアルバイトをした時に、とても退屈でこれは向いていないと思っていたので、資格の勉強は続けるものの会計事務所に就職しようとは思っていませんでした。
その時は、会計事務所がどんな仕事なのかあまりわからず、やりがいも感じられなかったので、銀行はもっと融資先をみながらもっといろんな業種が見れると思って銀行に就職しました。銀行はそれなりに面白かったのですが、転勤も多いし、実際お客さんが何をやっているのかもよくわかりませんでした。融資の管理を行う部署にいたので延滞の督促などをしていたのですが、お客さんからも「ありがとう」とあまり言われる仕事ではなかったのでしんどかったですね。
そんな時、父が大きい手術をすることになったり、結婚したり、資格が取れたりといろいろ重なって大久保会計への転職をしたのです。
実際はどうでしたか?
アルバイトの時は事務所の中だけでやっていたので、実際に担当者としてお客さんと会ってみると、中小企業の社長さんが家族同然のようになんでも見せてくれるのは銀行では味わえない感覚でした。また、中小企業のパートナーとしてなんでも踏み込んですべてをオープンにして相談に乗れるというのは、会計事務所しかないんだなとやりがいを感じました。銀行に入っていなければこのありがたみというのはわからなかったと思います。
『私たちは会計事務所の特徴(お客様との密着度の高さ)を大切にし、より強い企業への発展を目指すお客様に願いを込めて奉仕する最高の企業パートナーであり続けます。』
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税務申告をしていくことで、他の業界の方から比べると圧倒的に情報量も信頼度も高い。その情報があるからこそ、顕在化しているリスクも潜在的なリスクも見える。すべてを把握したうえで、どう強い会社にしていくかを一緒に考えていくことを大事にしていきたいと思っています。
事務所のことをみんなが考えてくれるように事務所の経営計画を発表したり、年に2回、目標設定をして面談をするようにしています。初めは抵抗する職員もいましたが、継続して続けることによって、どんなことがしたいとか、どんなことができるようになったとか、チャレンジ精神がついてきたと思います。今では職員が社長に踏み込んだ相談をできるようになっています。
これからもチャレンジはどんどんしてほしいので、見守るようにしています。前所長が見守る体制、見守る風土を作ってきたので私もそれは大事にしています。
税務申告業務だけでなく、踏み込んだ相談ができる事務所でありたいです。
職員にチャレンジはどんどんさせるようにしていますが、社長にもどんどんチャレンジしてほしいです。実情を捉えた状態で話ができるのは会計事務所だけなので、そのためにも参謀役としてなんでも言える立場、パートナーとしてやっていきたいと思っています。
経営者というのは人口の中でも割合が少なく、選ばれた貴重な存在です。大変な職業だけどやりがいがある。お互いに頑張りましょう。
大久保先生、ありがとうございました!