最初は「なんとなく手に職をつけたいな」くらいの気持ちでした。高校生の頃、姉と妹が商業高校に通っていたのですが、簿記を持っていることが就職で有利になっているのを見ていました。それでなんとなく自分も商学部の会計学科を志望しました。
ただ、その頃は税理士という仕事のイメージがついておらず、卒業後は一旦、一般企業に就職しました。そこの経理部において、毎月訪問してくる人が税理士であると少ししてから気付きました。「こういった仕事をする資格なんだな」と具体的なイメージが一気にわいてきました。会社からの困りごとや質問にも丁寧に適切に回答してコミュニケーションをとる姿がカッコよく見えたんですね。
そこで簿記2級をとって会計事務所に転職しました。そのままいくつか会計事務所を経験しつつ、働きながらなんとか資格を取得しました。
ちょっといろいろありましたが、結果的にはレンタルオフィスで一人事務所からスタートしました。当時は「このまま一人でゆっくりやっていくのかな」と思っていました。ところが、会計ベンダーの担当者からある先生を紹介されて、その事務所を引き継ぐ形になったんです。全く予期していなかった流れです。
はい。実は以前勤務していた事務所でもMyKomonは触ったことがありました。正直、「一人でやっていくうちは必要ないかな」と思っていました。しかし、事務所を急遽、引き継いでスタッフもクライアントも増えて、「これは管理がいるな」と思い導入を決断しました。知り合いの先生からも良いツールだという話は聞いていたので迷いはなかったですね。
もちろんです。例えば、進捗管理表ひとつとっても、スプレッドシートよりも便利です。スプレッドシートやExcelの共有だと、誰かがフィルターやソートをかけると全員に影響しますが、そういったのをあまり好まないタイプなんですよね。
ほかにも「月次入力中にちょっとメモを取ろうかな」という時には業務報告書が便利ですね。これまではクライアントごとにノートに記録していましたが、そうなると紙が増え管理が手間ですので、クラウド型のMyKomonは重宝しています。
あと、楽しい給与計算、これも非常に気に入っています。市販の給与計算ソフトは高機能な反面、初期設定や操作面が手間だなと感じていました。その点、楽しい給与計算はシンプルで操作が簡単なので給与計算を自計化していただくのにちょうどいいなと思っています。クラウド型なのでクライアント側と事務所側でリアルタイムにデータが共有できているのも嬉しいですし安心です。
共有フォルダですかね。メールやチャットツールでのやり取りも多いですが、セキュリティやフォルダ分けのことを考えると、共有フォルダでクライアントと繋がって、月次資料のデータ回収やスキャンデータの保存を進めていきたいです。AI-OCRも少しずつ普及していますが、OCRで読み取るために資料はやはり手書きではなくデータのほうが圧倒的にラクですからね。
そうですね。今後の理想としては、事務所だけではなくクライアント側のIT化による効率化を提案していきたいと思っています。単に会計・税務だけではなく、時代に遅れないようなご提案も会計事務所の重要な仕事だと思っています。
一番は、とことん経営者のお悩みを聞いていきたいです。「次は、どういうことをしていきたいですか?」と問いかけて、クライアントの利益を伸ばす相談業務を増やしていきたいです。事務所が儲かるためのコンサルではなく、本当に信頼してもらえる関係性でお付き合いしていきたいですね。そのためには、作業的な業務はもっとIT化等で効率化を意識して、そのための時間を捻出したいです。
もっと税理士にラフに相談してもいいと思っています。話しやすい税理士を見つけて、いろいろ相談すれば、必ず真摯に向き合ってくれるはずです。