もともとはシステム開発の会社で中小企業向けに業務システムを企画販売していました。顧客の潜在ニーズを発掘し、競合他社と差別化するための業務システムを作り上げていくため、言わば「業務改善コンサルタント営業」として大きなやりがいを感じていました。
ただ業務システムのトレンドが転換期を迎え、オーダーメイドの業務システムからパッケージ製品に業務を合わせて行くスタイルが主流になりつつあり、会社から求められるスキルも、次第にコンサルタントではなく、物販的な色合いが濃くなり自分のやりたかったことと乖離が生まれるようになってきました。
義理の父が会社を営んでいたのですが、ある日、その会社の顧問税理士先生と食事にいく機会がありました。そこで様々な話を聞き、税理士の仕事を知りました。特に印象的だったのが、その先生が顧客の様々な相談に乗り、アドバイスを生業としていたこと。顧客の悩みを聞いて、それに対するアドバイスをすると言う事は、システムを販売する今の自分の仕事からは離れるけれど、自分がやりたかったコンサルテーションの仕事が出来るのではと思い税理士を目指すことを決意しました。
顧客の悩みやニーズに合わせて、ご相談に乗らせて頂いております。相続贈与・資産税を強みとしており、医業に対するサービスも展開しています。これは自分の過去の勤務経験から培ってきたものです。
税理士を目指してから最初に勤務した会計事務所が医業を専門としている事務所でした。最初は何も分からなかった状態から実務を積み、医業に関する会計税務を習得しましたが、顧客(ドクター)のところに訪問すると、相続や資産税の相談も話題にのぼりました。相続や資産税の知識は当時皆無であったため、事務所に持ち帰って先生に報告し、先生が訪問してドクターに対して解決の方向性を示すと、ドクターは真剣に話を聞いていました。自分も先生のように頼りになる税理士になりたいと思ったものです。
自分が将来税理士になった後、顧客の満足に寄与するサービスを提供するには、相続などの資産税の知識経験も必須であると考え、次のステップとして、資産税特化の事務所で働きました。そこで相続や財産評価の実務の基礎から学び、多くの実務経験も積ませて頂きました。独立後も研鑽を積み、今では相続税申告や相続対策なども積極的に行っております。
また、顧客サービス以外の当事務所の特徴としては、職場環境の改善を常に行い、職員教育にも力を入れていることです。職員が自信をもって顧客へサービス提供することにより、顧客満足も向上するものと考えております。顧客、職員、税理士の三者が良い関係になれることを目指してます。
顧客と課題を共有し、その課題を解決に導くことが税理士に求められている事と考えております。税理士としての専門知識と情熱を持って顧客に接し、また顕在的な課題だけでなく、潜在的な課題の顕在化と共有に努めています。
システムコンサルティング営業を行っていた時は、顧客とともに業務改善を目指し、その結果をともに喜んでおりましたが、思い返しますと寝食を削ってまでの迫力は無かったかもしれません。現在の税理士としての仕事は、もっと社長に寄り添い、社長の全ての悩みを引き受ける覚悟で臨む気概が必要な、「万能型コンサルタント能力」が必要であると考え、その領域を目指して切磋琢磨しています。課題を共有・解決し、顧客に安心して任せて頂ける今の仕事はとても充実しており、税理士になって本当に良かったと思っています。
カレンダーや進捗管理表と言ったグループウェア・社員教育に役立つ様々なコンテンツ、顧客とのデータ共有が図れる共有フォルダを活用しています。最近は工数管理の機能も利用しています。職員の負担や業務量を把握し、社内生産性の把握と改善に利用できる点などがとても優れています。同時進行している多数のタスクについて、進捗管理の機能を使うことにより、事務所内での期限管理の認識が共有化されるようになりました。また、知識情報のコンテンツが充実しており、多くの顧客にインボイスの説明会を幾度となく求められた際などにも、利用させて頂きました。
共有フォルダ機能も重宝しています。メールでの資料授受に比べ、データフォルダの共有は、送受信の容量やセキュリティを気にする必要もなく、圧倒的に工数削減につながっていると体感しています。
弊事務所では1つの課題に対し選択肢が複数あるような場合に、複数税目からのアプローチを解説させて頂き、総合的な判断によって意思決定して頂くことを大切にしております。顧客の経営課題を解決に導き、その積み重ねによって信頼して頂くことが私の生きがいです。税務に限らずいろいろとご相談に乗らせて頂きたいと思っております。