Q 税理士を目指したきっかけを教えてください。

祖父の影響が一番大きいですね。
祖父が税理士をしていまして、子供の頃から時々事務所のお手伝いをしながら、事務所の中心にいる祖父の存在をかっこいいと感じていました。

転機となったのは、大学3年生の頃の祖父の入院です。
お見舞いに行ったところ、ベッドの上で祖父が仕事をしている姿を見たんです。その姿を見て、「入院しているのにお客様の仕事をしているなんて税理士というのはすごいやりがいのある仕事なんだ!」と思い、本格的に税理士を目指しました。

長田先生

Q 実際、税理士になってやりがいを感じるときはどんなときですか?

自分が学んだことをお客様にお伝えした際に、お客様がお礼を言ってくださったり、それがきっかけで良い方向に行ったりしたときですね。

相続が揉めごとなくまとまったり、会社が大変だったけれども軌道にのったり、良い結果が見えたりしたときにやりがいを感じます。

また、人と人を繋げられたときにもやりがいを感じます。
以前から、税務会計以外の勉強のために、ある経営者団体に私も経営者として参加していまして、人のことお金のこと組織のことなどの色んな悩みや気づきを会員の方々と共有しています。

以前はお客様に話すのは知識だけだったのですが、その会に参加するようになってから、知識と共に事例もお話しできるようになりました。お客様に話す内容が変わったせいか、お客様から「こういう人知らない?」と聞かれることが増えるようになり、人と人を繋ぐ機会も増えてきました。

自分を通じて人と人が繋がると本当に嬉しくなります。

Q お客様と接するときに大切にされていることはありますか?

コミュニケーションを一番大切にし、お客様がどんな悩みでも言える関係作りを心がけています。お客様からどんなことでも気軽に相談してもらい、私にできることなら何でもしたい、と思っています。

Q 経営理念を教えてください。

経営理念は3条あり、3つの想いを込めています。お客様、長田会計事務所で働く仲間、社会に対してです。実は、この経営理念は、最近所員全員で考え、自分たちの言葉で作ったんです。もともと自分で作った経営理念はあったのですが、自分たちの言葉で作り直したことにより、認識が統一でき、想いもより共有できたと思います。

1条目の「中小企業支援の専門家として、お客様とともに豊かな未来を創造します」は、お客様に対しての想いを込めています。

以前は、「税務会計」と書いてましたが、あえて外しました。中小企業の経営者のご支援がお仕事だ、と考えたときに、経営者の悩みは、税務会計だけでなく経営や人の悩みなど多岐に渡ります。「そのお悩みに対しては、税理士という資格を持ってなくても、誠実にお答えしてご支援できることがあるのではないか」「私たちは“中小企業の経営者のご支援”の専門家である」と考え、「税務会計」という言葉をあえて外しました。お客様がそれぞれ持ってらっしゃる「こういう風な会社になりたい」という目標に向かって一緒に未来を築いていきましょう、という想いを込めました。

2条目の「自律と協調を以て、ひとりひとりの豊かな人生を実現します」は、一緒に働く仲間への想いを込めました。

それぞれが自律しながら、長田会計事務所でチームとなり協調していこうという想いを込めています。一緒に働く仲間には、それぞれ実現していきたいものがあります。長田会計事務所をそれぞれの人生を豊かにできる場にしたいですね。

3条目の「すべてのひとが尊重しあい、自分らしさが発揮できる社会をつくります」には、社会に対しての想いを込めました。1条目、2条目を行うことで、3条目のような社会が作れるんじゃないかと思います。

Q どの理念も長田先生や皆様の想いが込められていて素敵ですね。現在、力を入れて取り組んでらっしゃることはありますか?

経営者の目標に寄り添って未来をトータルサポートすることに力を入れています。
トータルサポートなので、単なる税務会計の情報だけではありません。私自身が経営者団体で経営の基礎を学び、長田会計事務所で実践し、事務所がとても良くなりました。自分たちにできたので、きっと経営者の皆様も実践できますし、会社の経営状態や企業風土が良くなっていくことを実感していただけると思います。そういった税務会計以外のノウハウも含めたトータルサポートを提供させていただいています。

例えば、経営計画を立てる際は、単に会計情報だけでなく経営者の状況に合わせて、

・経営者のやりたいことを引き出す ・経営理念の策定 ・経営理念に対する10年ビジョンを立案
・10年ビジョンに向かって課題を分析し、方針を立てる
・方針に沿った経営計画(数値計画+行動計画)を立てる
・経営計画の進捗確認

ということを行い、より未来思考で経営者のサポートをしています。税務会計の数字は、結果です。税務会計のことだけでなく、結果に至るまでの会社のチーム作り、人作りまでサポートしていきたいと思っています。

Q 結果に至るまでのサポートというのが素晴らしいですね。そういったサービスを提供されるなかで、長田先生がお考えになる事務所の強みや特徴があれば教えてください。

「人」と「ネットワーク」が強みです。
長田会計事務所には、税務会計以外の多岐に渡るお悩みに対応できる「人」が居ます。私自身、税務会計以外の勉強のために経営者団体に参加していますが、私以外にも、チームビルディング等の税務会計以外の勉強を積極的にしている者が居るので経営者のお悩みを解決するサポートができます。

長田会計事務所で対応するのが難しいこともたまにありますが、その場合は色々なネットワークで人と人を繋ぎ、お悩み解決のお手伝いをしています。

Q なるほど、長田会計事務所にしかできないことですね。長田先生のお話を聞いていると「税理士」や「会計事務所」という枠を超えてらっしゃいますね。

AIが発展し、AIに代わる業務もあると思いますが、人にしか提供できないものがあると思います。そこを大切にしていきたいと考えています。税理士というのは「税務、数字」だけを扱うという人も居ますが、私は、経営者のあらゆる悩みを受け止め、一緒に解決していきたい想いが一番にあります。

長田会計事務所のイメージキャラクターは、ひまわりなのですが、私は太陽に向かってまっすぐ咲くひまわりが好きです。長田会計事務所に関わる全ての経営者にひまわりのように太陽に向かって咲いていってもらいたい、と思っています。

Q 長田先生の想いが伝わってきました。今後の目指すところや取組みなどがあれば教えてください。

現在、注力しているサービスと重複しますが、中小企業の経営者の未来を税務会計だけでなく、様々な分野でサポートしていきたいですね。

先日、長田会計事務所の10年ビジョンについて所員と話し合い、「お客様の満足=所員の満足」という循環があるということになりました。「10年後、お客様に満足していただくために自分たちはどんな風になっているだろう」という話から10年後の事務所のビジョンを絵にしたところ、それぞれが抱いている様々なビジョンが描け、わくわくしました。10年間わくわく大作戦ですね。

今は、そのビジョン実現に向かって所員と共に進んでいます。

Q 私どもがご提供させていただいているMyKomonでお役に立てている部分はありますか?

グループウェアの日報、楽しい給与計算、相続財産シミュレーションですね。

<日報>
インターン生が居るので日報の所感を書いてもらうことで振り返りとフィードバックができていると思います。所感を書いてもらうことでそれぞれの性格も分かりますね。事務所内の双方向コミュニケーションの基礎になっています。

<楽しい給与計算>
クラウド上で給与計算できるのがとても便利です。今までのデータを活用し、労働保険、算定基礎のデータも出るので助かっています。また、社会保険料率などが自動変更されるので、お客様にストレスなく給与計算していただけていますし、事務所としてもスムーズに対応できています。

<相続財産シミュレーション>
帳票がきれいで重厚感があって良いですね。提案のときにいつも使っています。お客様の財産状況をご説明するのにエクセルで帳票が出力されるので、ケースバイケースの対応できるのが便利です。

Q 嬉しいお言葉ありがとうございます。今後も精一杯サポートさせていただきます。最後にご覧になっている経営者の皆様へ一言お願いします。

売上、数字だけじゃなく、何かをやりたい想いとか社員さんへの想いとか「想い」を大切にすると長く経営ができる企業になると思います。

どんな悩みでも私に「はなして」ください。悩みを「はなす」には、「話す」と「放す」の2種類あると思います。悩みって自分の中にこもってしまうと、ぐるぐるになり、解決策が見つからないことがありませんか?私に話し、悩みを手放してもらえば、経営者の心を開放し、良い解決策を導き出す手助けができると思います。

「答え」は、経営者である皆様の中にあると思います。どんな悩みでも私に「はなして」ください。解決へ一歩進むお手伝いをさせていただきます。

長田会計事務所
http://office-smile.jp/

貴重なお話を聞かせていただき、長田先生ありがとうございました