もともと勉強が特別得意というタイプでなかったのですが、学生時代は歴史だけは好きで得意だったため、歴史系の学部に進もうと考えていました。一方で改めて進路について考える中で、将来につながる専門的な分野、資格や手に職をつけることにも興味を持ちはじめました。
そんな中、偶然にも友人から「親戚の税理士が、仕事も生活もとても充実していて楽しそうに働いている」という話を聞いて、「こういう働き方もいいな」と感じたんです。それが、税理士という仕事を意識するようになったきっかけです。そこから経営や会計に関心が向き、最終的には大学の進路もその分野の学部を選択しました。今振り返ると、最初は本当に漠然とした興味からのスタートだったと思います。
大学1年の終わりから勉強を始めたのですが、実際に勉強を始めてみると、税理士試験は想像以上に難しく、当初思い描いていたよりも時間はかかりました。大学卒業後は税理士法人で働きながら勉強を続けていたのですが、実務を通じてお客様の役に立てるこの仕事の魅力を生で実感できたことで、気づけばどんどん税理士の仕事に引き込まれていきました。あの下積み時代にたくさんのお客様と向き合った経験が、今の私の原点になっていると感じています。

当事務所は決して大きな規模ではありませんが、その分、私自身がすべてのお客様とダイレクトにやり取りできる体制を大切にしています。ご連絡は基本的に私の携帯電話に直接つながるようにしており、打ち合わせ中などで出られない場合もありますが、終わり次第、可能な限り迅速に折り返します。「担当者が変わって話が通じない」というストレスがなく、すぐに税理士本人に相談できるレスポンスの速さと距離感の近さは、当事務所ならではの強みです。
また、私はお客様とお話しすること自体がとても好きなんです。税務や経営といった堅いテーマだけでなく、世間話も含めて気軽にお話しできる関係性を築くことを大切にしています。経営者の方にとって税理士は長く付き合うパートナーになることが多いので、「ちょっとしたことでも相談しやすい」と感じていただける関係性が何より大切だと思っています。
よく「特定の強みを打ち出すべきだ」と言われることもありますが、私はあえて特定の業種や分野に特化していません。実際、お付き合いのあるお客様の業種は本当に多種多様です。専門分野を絞らないからこそ、どのような業種のお客様に対しても、先入観なく柔軟に、幅広い視野でサポートできると考えています。
だからこそ、一人ひとりのお客様としっかり向き合い、気軽に相談できる関係性を築いていくこと。その積み重ねこそが、結果として当事務所の特徴であり、強みになっているのではないかと感じています。

私が仕事をするうえで大切にしているのは、「納得して、安心していただくこと」です。お客様からご質問をいただいた際にも、単に「答えはこうです」と結果だけをお伝えするのではなく、なぜそうなるのかという背景や理由まで含めて丁寧にお伝えすることを意識しています。
税務の世界は専門用語も多く、結果だけをポンと渡されても、なかなか腑に落ちない部分が多いと思うんです。そのため、「こういう背景があるから、この結論になるんですよ」というように、できる限り納得していただける形でお伝えすることを心がけています。実は私自身も、理由がわからないまま物事を進めるのが苦手なタイプなので、自分自身がされて嬉しいコミュニケーションを、そのままお客様に対しても実践しているのかもしれません。
また、スタッフと仕事をする際にもこの「納得」を同じように大切にしています。単に「この作業をやっておいて」と指示を出すのではなく、その作業がどのような目的で、その後のどの業務につながっていくのかといった背景を必ず共有するようにしています。業務の意味を本質から理解することで、仕事の精度もより高まると考えているからです。
スタッフとのコミュニケーションにおいては、一方的に決めて進めるのではなく、「こうしたほうが、より良くなるのではないか」と、お互いの意見を尊重し合う関係性を大切にしています。私は、厳しくされるよりも良いところを認めてもらう方が、人は自発的に力を発揮できると考えているので、スタッフにも同じように良い部分をしっかり見ていく関わり方を大切にしています。
そしてもう一つ意識しているのは、日々の仕事に対する感謝をきちんと言葉にして伝えることです。どんな些細なことでも、スタッフの支えがあるからこそ事務所の仕事は成り立っています。心の中で思っているだけでは伝わらないので、「ありがとう」と言葉にしてその都度感謝の気持ちを伝えるようにしています。
最近は少しずつメンバーも増えてきているので、まずは働いているメンバーが楽しく、安心して働ける事務所にしていきたいと考えています。そしてもちろん、お客様も含めて、関わる方々が「ここを選んでよかった」と感じていただけるような事務所でありたいですね。
もともとは「一人でやるのがいいかな」と思っていたくらいで、事務所を大きくしていきたいという強い思いがあったわけではありません。ただ、ありがたいことにお客様が少しずつ増えてきたことで、業務量とのバランスを考えると、もう一人くらいは新しくメンバーに加わってもらった方がよいのかなとも感じています。お客様をお待たせしてしまう状況は避けたいですし、働くメンバーに過度な負担がかかるような環境にもしたくないからです。
規模を大きくすること自体が目的というよりも、みんなが気持ちよく働ける環境を維持するために、必要な範囲で少しずつ成長していく。そんなイメージに近いかもしれません。
また、一緒に働いているメンバーが少しずつ成長していく姿を見るのも、私にとってはとても嬉しいものです。できれば長く一緒に働いてもらえたら嬉しいですし、「この事務所で働けてよかった」と思ってもらえるような職場にしていきたいですね。

まず活用しているのはカレンダー機能です。スタッフの出勤状況をタグ付けして管理しているので、パートスタッフがいつ出勤しているのかが一目で分かります。そのため、業務の割り振りがしやすくなり、日々の業務管理にも役立っていると感じています。
また、業務報告の機能もよく活用しています。日々の業務内容や、それぞれの業務にどれくらいの時間を使ったのかを把握できるため、業務の進み具合や作業量の管理がしやすくなりました。
スタッフ側も私のスケジュールを確認できるので、「この仕事は早めに進めておいた方がよさそうだな」といった判断を、タスクの期限や予定を見ながら自分たちで考えて動いてくれています。その点はとても助かっていますね。
さらに、新人スタッフの教育面では会計担当者養成動画も活用しています。空いた時間に動画を見ながら基礎知識を学んでもらえるので、教育の負担も以前より軽減されていると感じています。
税金のことはもちろんですが、それ以外のことでも、ぜひ気軽にご相談いただけたらと思っています。経営をしていると、誰かに話したいことや、ちょっとした悩みを抱えることも少なくないのではないでしょうか。
必ずしも具体的な相談でなくても、話をすることで気持ちが整理されたり、状況が少し前向きに見えてきたりすることもあると思います。そういった意味でも、税務のことに限らず、さまざまなお話を気軽にしていただける関係でいられたら嬉しいですね。
経営者の皆様にとって、安心して何でも話せるパートナーでありたい。そんな税理士でありたいと考えています。