Q.松元先生は公認会計士、小林先生は税理士とそれぞれ資格をお持ちですが、目指されたきっかけを教えてください。

 (松元先生)私はもともと何か専門性の高い領域を生業としたいという思いがありました。しかし明確な意思のないまま就職し、与えられた仕事をこなす日々を過ごすうちにあらためてこの思いを強く抱くようになったんですね。そんな中、小さい頃からずっと音楽をやっていた事もあり、勢いでアメリカの音大の試験を受けたところ、なんと奨学金を貰えることになり、後先考えずにすぐに会社を辞めました(笑)。でも、様々な制約が無くなったときにふと冷静になり、やっぱり音楽で食っていくのは非現実的かな、これからの人生どうしようかな、と思って。
 そうしたときに、父親の「公認会計士になりたかったけど、仕事しながら勉強することが難しかった」という小さいころから聞いていた話が頭をよぎり「資格を持っていたら食いぶちにも困らず音楽活動も続けられるかもしれない」という邪な思いで、専門学校に申し込んで公認会計士試験の勉強を始めました。勉強しているうちに面白く感じはじめ、なんとか資格も取得できて今に至ります。
 (小林先生)私は大学の時に税理士の勉強を始めました。会計が強い大学だったのですが、そこで知り合った先輩に税理士・公認会計士を目指すサークルに勧誘されたのがきっかけでした。「早く一人前になれること」と「専門知識が武器になること」が魅力的でした。

Q.税理士法人あおやまを設立した経緯を教えてください。

 (松元先生)私はもともと監査法人で監査業務に携わったのちに、転職してコンサルティング会社に入社しました。コンサルティング会社では主に上場企業の業務改善やシステム導入に携り、その後、当時一緒に働いていて今も税理士法人あおやまのシニアアドバイザーである磯貝と大企業向けのコンサルティング会社を立ち上げ、現在もそのサービス範囲と規模を拡大中です。
 一方で、事業開始当初から中小企業を支援するような立場にもなりたい、と考えており、中小企業の支援とは何か?を考えたときにやはり税金の話は不可欠だろうと考え、数年後に税理士法人あおやまも立ち上げ今年で20年になります。

Q.当初、小林先生はいらっしゃらなかったのですね。どのタイミングで税理士法人あおやまに参画されたのでしょうか。

 (松元先生)小林は設立後まもなく参画しています。当時税理士法人あおやまを設立したものの、税務の世界でちゃんと長くやるには経験がある方を採用しなくてはと考えており、丁度そのタイミングで小林が参画することになりました。
 (小林先生)私は大学卒業後、音楽系一般事業会社で経理財務業務に携わっていました。経理業務だけではなく、融資対応やアーティストとライブ会場を回ることもありました。社会人のいろはを教わり大変感謝しています。また、グループ会社4社にも関与させていただき、一通りの経験をさせてもらいました。しばらくして、税理士事務所の開業を検討していたときに、松元と出会い中小企業支援の方向性が一致していたのもあって、税理士法人あおやまに参画しました。イチから開業するよりも既に税理士法人の器がある、というのもありがたかったですね。2009年に税理士法人の社員として入社し、翌年に代表社員に就任しました。

Q.とても良いタイミングで出会って、ここまで長く一緒に運営ができているというのも素敵ですね。事務所の強みとしてはどういったところになるのでしょうか。

 (松元先生)強いて言えば、私と小林のバックグラウンドが全く違うためお互いを補完しあっている点が強みでしょうか。私は法律の細かいところというよりは、決まりが無い部分でのロジックを整理して考えるという業務を主に行っていましたが、小林は税法に基づいて、業務を遂行するという業務が主でした。それぞれの良いところを出しあって、クオリティの高いサービスをクライアントに提供することを心掛けています。我々の事務所は専門特化しているわけでも無くて一概にこれが強み、というのは言えないです。ただ、事業の立ち上げを何件もお手伝いしたノウハウもありますし、クライアントのニーズがあればそれに対して幅広い視点で丁寧に対応するように気を付けています。
 またホームページでも記載していますが、コンプライアンスへの意識の高さも特徴の一つですね。
 質の高い仕事を、法令遵守の意識を持って提供を続けてきたおかげか、ありがたいことにクライアントからのご紹介も増えていますし、付随してスタッフも増えてきています。

Q.目指す事務所像はあるのでしょうか。

 (松元先生)対クライアントだと、将来的にはニーズに対してワンストップで対応できる事務所になりたいと思っています。そこへ至るために、現在はクオリティを下げないように少しずつ対応できる領域を広げている段階です。対社内だと、若い人の働き方に対する考えに柔軟に対応できる環境にすることです。テレワークだったり、システム導入だったり、ワークライフバランスだったり、事務所として力を入れていかないとスタッフが採れなくなると思うからです。採用活動をしている中で、在籍している事務所のIT化の遅れを転職の要因の一つとしてあげている求職者が少なからずいることに気付きました。志ステムの充実を図ることで、スタッフの採用・定着にも繋がると考えていて、そのなかで、MyKomonも役に立っています。

Q.嬉しいお言葉ありがとうございます!MyKomonがお役に立っているところは具体的にどんなところでしょうか。

 (松元先生)スケジュール管理や進捗管理で大いに役立っています。
 (小林先生)昔は私が進捗管理表をExcelで作成していましたが、更新が大変で。MyKomonだったらすぐに作成、共有でき、本当に楽になりました。
 (松元先生)会計事務所運営において、非常によくできているシステムだと感じていますし、本当に役に立っています。MyKomonに慣れたら、使っていなかった時に戻ることはできないです。会計事務所としてやらざるを得ない事務的な業務を効率化して、クライアントにかける時間を最大化していきたいです。そういった意味で、さらなるMyKomon機能の充実も期待しています。

Q.ご期待のお言葉までありがとうございます!では、最後にご覧いただいている経営者の皆様にメッセージをお願いします!

 (松元先生)質の高いサービスを社長さんと膝を突き合わせながら提供していきたいですし、業界の中でもワークライフバランスやIT化について先陣を切って進め、クライアントに集中する時間を創出していきます。日々精進していきます。