A.もともとは税理士の父に勧められたのがきっかけでした。
ただ、父の事務所を継ぎたいというわけではなく、数字が得意で、スペシャリストとして仕事をしたいという気持ちの方が強かったです。その後、大学院と専門学校のダブルスクールで在学中に資格を取り、税理士になりました。
A.父の事務所に就職して実務経験を積んだ後、アメリカのシアトルに1年間留学していました。
昔から留学に憧れはありましたが、父に「今後は税理士の資格だけでは食っていけない、留学したらどうだ」と言われたことでチャレンジすることに決めました。この父の言葉で、このままではいけないという危機感を感じたのを覚えています。現状に満足せず変わり続けるという意識で留学に行きました。
最初の頃は英語やアメリカの税法を学び、最終的には自力でインターンをさせてくれる地元企業を探して面接を受け、確定申告に関わる業務をしていました。
A.ホームステイ先の70代のおばあちゃんがかなりパワフルだったことです(笑)
ある日突然カフェで話しかけられたのがきっかけで、後日ホームパーティーに誘われて仲良くなりました。それからホームステイ先として迎え入れてくれることになったのですが、日本では考えられないような出会いですよね。
庭に立派な日本庭園を造作して鯉を泳がせたり、養蜂箱を置いてハチミツを採取して売ったり、とにかくエネルギッシュな人で、鯉や蜂の育て方は勉強会を通じてブラッシュアップされて、おばあちゃんのハチミツはチャイナタウンの中国人の間でクオリティが高いと人気でした。いくつになっても学んでいく姿勢や積極性、前向きさにとても影響を受けました。
このおばあちゃんに出会い、自分もチャレンジしようというエネルギーをもらえましたし、「チャレンジしよう!」「今から頑張ろう!」という人を応援したいという気持ちも強くなりました。20代の私にとってはかなり刺激的でしたし、「悩んで解決しない事は悩まない」というアドバイスは今も公私にわたって心の中に残っています!
A.輸出入関係など海外が絡むお客様とのコミュニケーションは英語が多いです。通訳を介さずコミュニケーションが取れるので意思疎通が図りやすいですし、余計な時間とコストがかからないと喜ばれています。
今後はもっと総合的なサポートをしたいので、他士業なども巻き込み、外国の方のためのコミュニティやチームを作れるとより喜んでもらえるのではと考えています。
A.スタッフやお客様はもちろん、その先の家族まで笑顔にできればと思っています。近江商人の三方良しのように双方と社会にとっても良いものでありたいです。
今まで大手の税理士事務所と、いわゆる町の税理士事務所と言われるタイプの事務所に所属していましたが、大手事務所ではお客様を訪問することが少なく、システマチックな仕事が多かったです。一方、町の税理士事務所では会社に訪問してお悩みごとを聞き、一緒に頭を悩ませ、問題を何とか解決しよう!という人情味を感じました。後者のように、深いお付き合いをしたいと思い「町の税理士さん」という言葉にしています。思っています。
A.もっと情報提供できるような仕組みを作りたいですね。
特に外国の方は情報難民で困っている方が多いのですが、当事務所は私一人しか英語対応ができないのでやむなくお断りしてしまうこともありました。仕事としてお受けできなくてももう少し情報提供できればと考えています。もちろん今いるお客様や日本人の方へも同じく情報を届けられる仕組みにしたいです。
まずはわかりやすく伝えるということに着目し、米国の弁護士資格を持つ米国人の方が主催するプレゼンのレッスンを受けて、専門用語や難解な内容をシンプルに伝える方法を学んでいます。今以上に濃いコミュニケーションが取れれば、どういうポイントでどの程度の情報を求めているのかも、キャッチできると考えています。
これは英語に限らず日本語にも通じるものがあり、聞き手のニーズの応じてどの程度の情報をどんな表現で伝えると分かりやすいかなど、その場で考える訓練になっています。
相手が求めている情報を、最適なタイミングでお届けできるようになることが理想です。
A.様々な業務で役立っていますよ。
スタッフ全員の予定や今抱えている業務量を把握して、適切な業務配分、その先の進捗管理まで一気通貫でできています。工数分析を基に改善、効率化することでお客様のために使える時間も増えました。
ニュースレターやコンテンツは、毎月発行している事務所通信の参考にさせてもらっています。
あとは、電子会議室をお客様とのやりとりで使っています。検索機能や共有付箋で後から見返しやすいですし、未読管理でお客様にしっかり伝わっているか確認できるのも有難いです。データの共有についても、以前はGoogle Driveを使っていましたが、慣れていないお客様はドライブのリンクが行方不明になり何度もお知らせしなければならなかったりしたので、アプリとして独立しているMyKomonを使うことによってデータの居場所が固定できたのも良かったと思います。
A.税理士事務所といっても様々なサービスやサポートの方法があります。低価格をウリにしていたり、専門性をウリにしていたり。それぞれに特色があるので、経営者の皆様のニーズに合った事務所を探されることが幸せな協業に繋がると思います。
私は税の専門家として、経営者様のチャレンジのサポーターとして、時には将来のチャレンジのために厳しい判断を下さざるを得ない経営者の皆様に伴走させていただきたいと思っています。