望月洋先生は大学卒業後、公認会計士の資格を取得。監査法人に数年間勤務し、平成9年、先代所長の望月登先生より事業承継した。会計・税務を中心に、クライアントの経営に係るあらゆるニーズに応えるべく、あえて特化業務をつくらず、すべてに質の高いサービスの提供を目指して事業を営んでいる。
ALWAYS TRY BEST SERVICE!
(常に最高のサービスに挑戦せよ!)
経営理念としてはシンプルかもしれませんが、「常に」「最高のサービス」を提供することは実際にはとても難しいことです。まず、「最高のサービス」とは何かを考えなければならない。そして、それを提供できるだけの力を身につけていなければならない。
さらに、スポーツで言えば全試合でベストパフォーマンスを披露しなければならないのですから大変です。が、それに「挑戦する」意志と覚悟を持ち続けることが何より重要ということです。この理念は先代から受け継いだものですが、僕自身、この言葉を前にすると今でも身が引き締まる思いがします。シンプルだけれども奥が深くて、なかなか良い理念だと思っています。
顧問契約を結ぶとクライアントと会計事務所は長期のお付き合いになります。これは小手先の誤魔化しが利かないことを意味しています。細かな駆け引きをしたり、問題を先送りにしたりすると、いつか化けの皮が剥がされる。正々堂々と正面から経営者と向き合って業務に取り組まないと長いお付き合いはしてもらえない。これは一回きりの取引にはない厳しさと言えるでしょう。
一方、仮に何かでミスをしたような場合、そこで解約にならなければ、顧問契約では挽回するチャンスが残されています。ミスをすれば当然クライアントからの信頼は一時的に損ないますが、その後のフォローや次の仕事での取組み方次第では、逆に信頼を増すことだってある。そのことを自覚し、どんな局面でも逃げ腰にならず、徹底した責任感を体に染み付けておくことが大切だと考えています。
例えば正しい経営手法というものがどこかにあって、それをそのまま取り入れれば必ず成功するなんてことはあり得ません。人間に個性があるのと同様に、企業にも個性があって、その個性を上手に利用した方が事業として成功する可能性は高いでしょう。また、その方がその事業に携わる人間にとってもやりがいがあるはずです。とすれば、我々ができることは、そのクライアントを十分に知り、その個性に合ったサービスの提供をすることだと思います。
最新のマネジメント手法を学ぶことは大切ですが、それを一律に全てのクライアントに押し付けても結果は出ないでしょう。会社は生き物と言いますが、生き物の成長をサポートするという意味では、この辺り、学校教育などと通じるところがあるのかも知れません。
当事務所では、担当責任者の男性職員と補助者の女性職員がペアを組み、それに所長の私を含めたトライアングル体制で業務にあたっています。複数の人間で業務あたる利点としては、緊急時の対応や業務引継時などの他、事務所として色々なレベルの視点を持つことができることです。しかし、その複数の視点が互いに繋がって機能しなければ、サービスとして支離滅裂なことにもなりかねない。
したがって、対クライアントだけでなく、所内での情報共有や意思疎通を十分に図ることが重要で、そういう意味でもコミュニケーション能力は非常に大切です。当事務所では、初めての会計事務所勤務という職員が意外と多いのですが、コミュニケーション能力を重視した結果の現れと言えるのかもしれません。
事務所として質の高いサービスを提供するためには、各職員が自らの能力を高め、実務においてコンスタントにそのベストパフォーマンスを発揮し、さらにそれが組織として有機的に機能していることが必要です。個人能力のレベルアップのための学習環境、仕事に打ち込める職場環境、そして風通しの良い組織環境を提供することが私の役割の一つだと考えています。
まだまだ厳しい経営環境の中、それぞれの才覚を発揮し、それぞれのやり方で事業を維持・拡大されている経営者の方々に対し、私の方からあえてお話しすることはありません。逆に、そのような経営者の方々から、相談にしろ苦言にしろ、率直に何でも言ってもらえる会計事務所であり続けたいと、そう思っています。
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