Q 先生が税理士を目指したきっかけを教えてください。
きっかけとしては、父親が税理士だったためこの道に入りました。京都にある大学を卒業した後、税理士を目指し勉強をはじめました。
Q 実際に税理士になってみて感じられたことはありますか?
経営者の方は困っていることを何でも税理士へ相談してくださります。当時4名のみだった今の事務所へ入所してから半年ほど経った頃から、「POPの作り方」や「どうやったらお客さまを増やせるのか」など、税務に関係のない質問を受けるようになり、それに答えられない自分がいました。
そこで、宿題として持ち帰らせていただき、自分で調べレポートにしてお渡しするようになりました。やらされていると感じていた学校での勉強とは違い、お客さまに投げていただいた質問に対して自ら学び答えること、そしてその結果お客様に喜んでいただくことに楽しさを感じるようになりました。
Q 自ら学びお客様へ喜んでいただくことが、先生自身の喜びにも
つながっているのですね。
現在やりがいを感じていることはなんですか?
「変化すること」にやりがいを感じています。30歳のころ、お客さまが急激に減るタイミングがありました。そのとき、「このままだとうちの事務所はつぶれるのかもしれない」という危機感を覚えました。そこで、セミナーや研修に積極的に参加するなど税務以外の情報を一層取り入れるようにしました。
様々なことを学ぶにつれて、会計事務所の常識は世の中の非常識だと感じるようになりました。世の中の経営者の方は銀行や税理士に期待をして相談に来られます。時代が変化するにつれ今では税務のような作業だけでなく、さらなる付加価値を求められるようになりました。なのに、それに対して私たちは2割くらいしか応えられていないのではないか。もっと、使命感をもって期待に添えるような仕事をしなくてはいけないと。そして、35歳のころから本格的に経営計画立案のサービス展開を開始しました。これからもお客さまのニーズと時代の変化に合わせつつ、価値のあるサービスを提供していきたいですね。
Q お話をうかがっていると、お客さまだけでなくスタッフ皆様のことも
考えていらっしゃいますね。
そうですね。現在当事務所は総勢23名ほどですが、こうなると「自分自身のこと」は関係ないと思っているんです。将来、組織を回していくのはスタッフだなと。ですので、スタッフは非常に大切だと思っています。
最近、事務所を移転したのですがこれもスタッフが通いやすいというのも理由の一つです。事務所の空間にもこだわっていて、専属のデザイナーの方にお願いして働きやすい空間作りをしています。
教育面では、「SHIPカレッジ」という研修制度を取り入れており、職員が学べる環境を整えるために毎月20時間の研修を行っています。他には事務所のスタッフに向けて私の想いを綴る「SHIPニュース」や当事務所のビジョンを明文化した「SHIPクレド」というものを制作し、お客様へのサービスの根底にあるビジョンを共有しています。
Q 現在、MyKomonはどのように活用されていますか?
スタッフが増えてきたので、情報・行動・思考の共有のためにもグループウェアを活用しています。特に業務報告書は対応記録が残るので重宝しています。顧客管理メニューでお客様に関する情報全てを一画面で確認できるので便利です。グループウェア以外ですと、電子会議室も利用しています。メールでは埋もれがちな情報を管理でき、担当者以外のメンバーとも共有できるのがいいですね。当事務所はクレームを財産だと思って真摯に受け止め改善していくこと大切にしているのですが、このクレーム管理をする際にも電子会議室を使っています。
今後も引き続き事務所を成長させていくにあたり、例えば東京など離れた場所に事務所を持っても情報共有が可能な環境がMyKomonにより整いました。
Q 嬉しいお言葉ありがとうございます。
最後に、このインタビューをご覧になっている経営者の皆さまへ
一言お願いします。
経営者の方には、常に貪欲であってほしいなと思っています。
企業は必ず黒字になるべきです。黒字でないときには理由があります。そんなとき、結果を追い求め全力で努力される方は非常に魅力的ですよね。そのような方々とする仕事にはプレッシャーを感じますが、それが仕事というものなのではないかなと感じます。今後もそのような仕事をしていきたいですね。
税理士法人SHIP