会計事務所インタビュー

MyKomon会計事務所の会に参加している会計事務所の最近の活動や取り組みをご紹介します。

※掲載情報は、インタビュー当時のものです

笑顔の循環を回すことができる、会計事務所を目指します。

全てのお客様に喜んでいただきたい、という強い想いをお持ちの辻本先生。税務のことに留まらず、何ができるのかということを追求し続けられています。今回は辻本先生の想いや事務所の強み、今後の展望について伺いました。

Q.まずは税理士を目指したきっかけを教えてください。

本当に偶然ですが、幼馴染に誘われたことがきっかけです。

20歳ぐらいの時、今後の人生についてまだ考えておらず、どうなるのだろうという不安がありました。そんな時、専門学校で税理士の勉強を頑張っている幼馴染に、一緒に勉強しないかと誘ってもらいました。その時は税務のことに全く関心もありませんでしたが、思い切ってその専門学校に入りました。今まで聞いたことすらない言葉ばかりでしたが、それが新鮮でした。簿記の勉強から始まり、大変なこともありましたが、その中に楽しさがありました。そしてこの道を進んだら税理士という仕事があり、経営者を支える、サポート的な存在だと知りました。経営者としてトップで頑張っている方に憧れはありましたが、自分がなるのは難しい、でもそういった方を支える仕事なら自分にもできるし、やりがいがあると思いました。

 

Q.事務所の強み・特徴を教えてください。

大きく2つあります。1つ目は組織化を進めていることです。今、事務所は幹部層4名で運営が回っていて、事務所全体を引っ張ってくれています。本当に人に恵まれたと思っています。今、組織の土台を作っている段階で、組織としてバランスが取れ始めてきました。これからは若い世代の教育体制を整え、採用も進めて、組織力をもっと強化していく予定です。人が全てだと思っているので、組織の形が出来上がりつつあることが、強みになっていくと思います。

2つ目は、相談顧問に力を入れていることです。業務の柱として、経営者が意思決定する際の基準作りのサポート業務事業承継の顧問業務があります。

通常の税務顧問は他の会計事務所が行っていても、相談顧問だけ私達が受けている先もあります。相談顧問の仕事を担当していると、その結果、税務顧問もしてほしいとお願いされるケースもあります。相談顧問は一定のニーズがありますし、仮にAIが進んだとしても人の感情面に関わる仕事なので、求められ続けると思います。今後はもっと、相談顧問の割合を増やしていきたいです。

 

Q.相談顧問に力を入れていきたいと思われたきっかけがあったのですか。

以前勤めていた事務所で、経営再生のサポートを経験したことがきっかけです。
その時に感じたことは、会社経営は絶対に悪くなってはいけないということです。

業績が悪くなると企業の雰囲気も悪くなります。反対に業績がいいと社長もご機嫌ですし、そうなると会社全体の雰囲気が良くなりますよね。よい雰囲気の中で働いている職員が家庭に帰ると、家庭にもいい影響が派生し、笑顔の循環が起きます。その笑顔の循環を回すためにも、社長の思い描く像に近づいていったり、業績悪化のプレッシャーを緩和したりすることが大事です。業績が良い会社になる法則や、悪くなる前兆が把握できれば、お客様に伝えることができると思いました。そのことを考えると、会計事務所の立ち位置はすごく重要です。何かあったときまず会計事務所に相談する、ということは多いはずです。相談を受けた時点で、いい影響を与えることが出来れば、結果的に笑顔の循環が起きます。

また、税務の仕事はもちろん大事ですが、赤字の企業であれば税務の仕事だけでは貢献できません。そのことに気づいたとき、自分の中で壁にぶつかった瞬間でした。では、お客様全員に貢献するためには何をしたらいいのか、ということを考えて相談顧問にも取組んできました。

 

 

Q.事務所として今後力を入れていこうとしている取り組みはありますか?

内部的には自立した組織作りを進めていきたいです。誰かがいなくてもカバーし合える属人化しない組織を目指しています。また業務的には、笑顔の循環を回せる仕組みを作ることです。お客様は、粗利が増えることで喜ばれますが、私達の力でだけでは十分にはサポート出来ていません。そこで、他分野のパートナーを作って、私達の事務所では対応が難しい課題があれば、その分野のパートナーにつなげてサポートする体制を強化していきたいと思っています。

 

Q.先生が目指す事務所像を教えてください。

事務所の理念が「安心感と働き甲斐が得られる職場、社員の成長、お客様に対する貢献」です。

この理念にゴールはないと思うので、そこに向かい続けている組織にしたいです。

また、中小企業の支援として、お客様の粗利を出すことが大事だが、その土台となる財務や意思決定のサポートも大事にしていきたいです。決断に不安を持っている経営者は多いので、「この状況だったらこの判断で大丈夫ですよ」という基準をお伝えすると安心されます。財務的な支援と、粗利を増やす支援、あとは人員的な人に関わる支援、などを事務所だけでなくパートナーの方含めて、きちんと提供できる環境を作りたいです。そして、お客様が継続して業績を上げることができる状態にしたいです。

 

 

Q.MyKomonがお役に立っていることはありますか?

一番は工数分析です。現状が分からないと手も打てないので、記録を残していけるのはよいと思います。あと、他の方と予定を共有できるところも助かっています。

ニュースレターもいいですね。お客様に情報提供することはすごく大事です。ただ、情報を所内で調べてまとめることってすごくパワーが必要だと思います。だから、お客様に情報を発信するときに、すごく役に立っています。

スケジュールや日報は事務所の必須ルールにしていますし、所内の基となる仕組みの中に、もうMyKomonがありますね。

 

Q.嬉しいお言葉をありがとうございます!
最後にご覧になっている経営者の方へ一言お願いします。

環境変化が激しく、不安になることが多い時代かと思います。とはいえ、環境の変化はどうしようもありません。悪いことが起きたとしても、その中でご自身が目指す方向に進むために何をしたらいいのか、一緒に考えましょう。意思決定の基準作りのサポートをしている理由にもつながりますが、「失敗してもここまでの影響で済みます」というのが分かっていたら、不安感が緩和されます。そして、もっと落ち着いて経営ができるようになります。1人だと不安になるので、1人で抱え込まないこと、相談することは大事です。このような体制のサポートができればと思っています。まずは、お気軽にお声掛けください。