会計事務所インタビュー

MyKomon会計事務所の会に参加している会計事務所の最近の活動や取り組みをご紹介します。

※掲載情報は、インタビュー当時のものです

「依頼して良かった」と言っていただける税理士事務所を目指して

令和6年1月より、神田富雄先生からご子息である神田淳雄先生へと事業承継が行われました。後継者としての心構え、今後目指す事務所像について伺いました。

Q.まず初めに、淳雄先生が税理士になったきっかけを教えてください。

 一番は税理士である父親の影響です。
 私が中学生の時に父が税理士として開業したので、自分の進路や将来の仕事を考える時期に一番身近にあった仕事が税理士業でした。経営者の方々からの相談はもちろん、立場・年齢に関係なく相談に応えている姿や、そのために日々働いている姿が格好良く見えたものです。
 当初は漠然とした憧れで税理士業界に飛び込んだのですが、実際やってみると大変やりがいのある仕事でした。また、その過程で出会うお客様や諸先輩方からも良い刺激をいただけたので、父の事務所を継ぐという義務感ではなく、この業界で生きていく上で「自分も税理士になりたい」と思い税理士を目指しました。


Q.「お父様の影響」だったんですね。そんなお父様から事務所を承継されたわけですが、周囲の反応や淳雄先生自身の変化があれば教えてください。

 お陰様で、事業承継と新事務所の建設が無事完了しました。職員としての歴が長かったこともあり、既存のお客様に喜んでいただけているのは幸いです。
 一方で、将来に向けた不安もあります。お客様の事業承継支援の経験はあるので、信用や信頼を引き継ぐことの重要性は分かっているつもりでしたが、実際に父の築いてきたものを引き継ぐというプレッシャーは想像以上でした。
 これまで父がやってきたことをベースに、将来を見据えて今の時代に合った事務所にしていけたらと思います。


Q.お客様方に喜んでいただけたのは嬉しいことですね。今後目指す事務所像について、具体的に教えてください。

 従来の税や会計だけではなくIT化支援をはじめ、これからの時代に合った相談に応えることで、今まで以上に「当事務所へ依頼して良かった」と言っていただける税理士事務所を目指しています。
 最近はインボイスの登録番号確認や電子帳簿保存法への対応など、法律遵守のためには「お客様が自社内で行わなければいけない業務」が増えてきています。これらに対応する時間を確保していただくためにも、自計化支援やクラウドシステムの導入支援などにも力を入れていきたいと考えています。
 また、税の計算はあくまで「結果」であって、そこに至るまでの「過程」における相談を大事に考えています。M&Aやスタートアップ支援、経営計画書の作成支援など、会計や申告業務だけではなく、経営を大切に考える方の色々な相談にお応えできるよう頑張りたいです。


Q.是非そのお手伝いをさせてください。まだ導入いただいて1年弱ですが、現時点でMyKomonはお役に立てていますでしょうか?

 MyKomonの導入で、事務所全体の予定や業務量の見える化や情報の共有化ができたこと、そして事務所内のペーパーレス化が実現できたことは本当にありがたいです。
 グループウェアのToDoは本当に使い勝手が良く、タスク管理に役立っています。PC版だけでなくスマホアプリも使いやすくて便利です。個人的には伝言メモも便利で、スマートウォッチに表示させることで、外出先や会議中でもスマホを見ずに事務所からの連絡を確認できるようになりました。
お客様にもMyKomonを活用していただいており、共有フォルダでの資料の受け渡しや電子会議室での連絡は便利ですし、経営サポートも好評です。
 今後は、進捗管理表を更に当事務所の業務に合わせたかたちで使いこなしていきたいと考えています。


Q.最後に、経営者の皆さんへ一言お願いします。

 税理士というと「堅い」「怖い」「敷居が高い」といったイメージを持たれがちですが、困っていることを相談できないのは勿体ないです。より良い経営のために、もっと税理士を上手く使っていただけると嬉しいです。
 また、正しい税務会計を行うことで現在の本当の経営状況が把握でき、短期・中期・長期を見据えた経営計画を考えることが出来ます。事務・総務・経理は企業にとって収益を上げる部署ではありませんが、正しい経営状況を把握するためには、こういった間接部門への設備投資や人材育成も大切に考えていただくと良いと思います。