会計事務所インタビュー

MyKomon会計事務所の会に参加している会計事務所の最近の活動や取り組みをご紹介します。

※掲載情報は、インタビュー当時のものです

組織で寄り添い、信頼に応え続ける。―人を大切にする会計事務所―

濱先生をはじめ、職員の皆様がいつも温かく迎えてくださり、人当たりの良さと安心感のある雰囲気が印象的な濱誠税理士事務所。 そんな事務所づくりをされている濱先生に、税理士を志した原点から、事務所づくりへの想い、そして今後の展望まで、じっくりとお話を伺いました。

Q.税理士を目指されたきっかけを教えてください。

 私が生まれて間もなく父が税理士として開業し、幼い頃から事務所に連れて行ってもらうなど、税理士業務を身近に感じる機会が多くありました。そうした環境の影響もあり、自然と父の背中を追うように税理士を志すようになったのだと思います。高校生から大学三年生までの間は、確定申告期に手書きの申告書の複写をするアルバイトも行い、学生時代から実務に触れたりもしました。
 父はとにかく社交的で、顧客との関係性はもちろん、職員とのつながりも非常に大切にする人でした。 資格を取得し事務所を承継した際、父のように人との関係を大切にする事務所づくりを続けていこうと決意しました。二代目として苦労する場面も多くありましたが、父が大切にしてきたこの姿勢だけは、今も変わらず大切にしています。

Q.濱先生や職員の皆様の暖かい雰囲気は、お父様の影響も大きいのですね。改めて、事務所としての強みや特徴を教えていただけますか。

 一番の特徴は、顧客一件につき、二人体制で担当していることです。
 会計事務所では、一人の担当者が最初から最後まで完結させる体制も多いですが、当事務所ではあえて二人で担当します。理由は、担当者不在時のリスク回避だけでなく、業務の効率化・迅速化、そして何より「より質の高い助言」を行うためです。
 税務や経営の課題は多岐にわたり、担当者一人では専門外になることもあります。その際に、別の職員の得意分野や視点をすぐに活かせる体制があることで、助言の幅と深さが大きく変わります。個人で完結するのではなく、組織として知恵を出し合い、きめ細やかで質の高いサービスを提供する。そうしたトータルサポートの体制こそが、当事務所の目指している姿です。
 そのためにも、所内のコミュニケーションは欠かせません。週1回・月1回の会議を通じて「報告・連絡・相談」を徹底し、互いの業務状況や考えを共有しています。こうした取り組みによって、職員同士が「信頼」と「感謝」を忘れずに業務を進めることができ、それが結果として、お客様からの「信頼」や「感謝」につながっていると考えています。

Q.そうしたチーム体制を築いていく上では、人材採用もとても重要だと感じます。実際に採用を行う際、なにか工夫している点はあるのでしょうか?

 必ず全員で面接を行っていることが、大きな特徴だと思います。二人体制で、組織として仕事を進めていく以上、個人プレーではなく、周囲と協力し合えるかどうかが非常に重要になります。そのため、面接は必ず全員で行い、採用の判断も全員で行っています。
 応募者の方にとっても、事務所の雰囲気を知ってもらえる機会になりますので、入社後のミスマッチも起こりづらいと感じています。
 職員一人ひとりの強みを活かしながら、組織として力を発揮する。そのための土台づくりを、採用段階から大切にしています。

Q.こうした事務所づくりの積み重ねが、今につながっているのですね。
今後、事務所としてさらに力を入れていきたい取り組みはありますか?

 大きく3つあります。
 一つ目は、業務品質の向上です。インボイス制度や電子帳簿保存法、「103万円の壁」への対応など、制度改正が毎年のように続き、実務はますます複雑化しています。こうした変化に対応するため、チェック体制や情報共有の仕組みを強化し、誰が担当しても同じ品質を提供できる体制を整えていきたいと考えています。
 二つ目は、業務の効率化です。MyKomonなどのITツールの活用や業務フローの見直しを進め、無駄を減らしていきたいと考えています。こうして生まれた時間を、一つ目に挙げた業務品質の向上に充てていきます。
 三つ目は、働きやすい環境づくりです。会計業界は繁忙期と閑散期の波が大きく、心身の負担も少なくありません。だからこそ、各職員が安心して働ける環境を整えることが、事務所の持続的な成長に欠かせないと考えています。そのために、年2回の面談を通じて、小さな気づきや改善案も気軽に発信してもらい、全員でより良い事務所をつくっていきたいと考えています。

Q.今後の取り組みを踏まえて、濱先生が思い描く「理想の事務所像」とは、どのようなものなのでしょうか。

 私たちの仕事は、単に数字を扱うことではありません。お客様の不安を解消し、事業の未来を共に考え、信頼を積み重ねていくことが本質だと考えています。
 これまでお伝えしてきたように、業務体制や働く環境が整えば、自然とお客様対応にも余裕が生まれます。今後は、より丁寧な説明と迅速な対応、そしてお客様の立場に寄り添った提案を心がけ、「この事務所に任せて良かった」と言っていただける存在であり続けたいと思っています。そうした積み重ねが顧客満足につながり、結果として、事務所経営の盤石な基盤を築いていくものだと確信しています。

Q.ありがとうございます。では、日々の業務の中で MyKomonでお役に立てている部分はございますか?

 当事務所では、スケジュール管理や業務報告書を中心に活用しています。税理士法に定められている「使用人等に対する監督義務」に対応できているだけでなく、各職員の業務内容が見える化され、把握しやすくなっています。
 さらに、工数管理が手間なく行える点も非常にありがたく、顧問報酬改定の判断材料としても活用しています。また、会計担当者養成動画は隙間時間で受講できるため、スタッフ教育にも役立っています。
 勤怠管理や電子会議室、共有フォルダなども含め、業務効率化とセキュリティの両立を図れるツールとして、MyKomonを十分に活用させていただいています。

Q.最後に、この記事を読まれている経営者の方へメッセージをお願いします。

 私たち税理士は、税の専門家としての社会的な使命や職責の重要性を認識し、その存在意義を明確にしながら、お客様に寄り添い、事業の発展に寄与していかなければならないと考えています。
 景気の低迷や物価高、人材不足など、厳しい状況が続いていますが、中小企業や個人事業の復興と発展は、日本や地域の経済にとって欠かせないものです。
 私たちは、そうした皆様のより強い経営体質づくりを「経営の伴走者」として支えていきたいと思っています。
 皆様、共に頑張りましょう!